NASCAR スプリント カップ シリーズ 第13戦 FedEx 400 Benefiting Autism Speaks。
日テレG+が普段より早い金曜日放送で録画し忘れたので、久々に
NASCAR公式YouTubeのフル版で見ました。
 Fedexは日本でも見かける航空貨物屋さん、Autism Speaksは
自閉症の人たちを支援する慈善団体だったと思います。

 舞台となるドーバー インターナショナル スピードウェイは1周1マイルながら
24°バンクで平均速度が高く、コンクリート舗装にどんどんラバーが乗って行って
路面状況も変化します。
滑りやすく、短くて高速=誰かやらかすとエライことになるので、
「モンスター マイル」という愛称を持ちます。
 だいたいオーバルは土を盛って「盛り上げる」作りですが、ここは
内側に向かって「掘り下げる」作りなので、ターンに向かって飛び込んでいくような
見た目になって非常に格好良く、私のお気に入りトラックの1つです。

 そんなドーバーのレースを制したのはジミー ジョンソン
(ヘンドリック モータースポーツ/LOWE'S PRO SERVICESシボレーSS)
ジョンソンは自身が持つドーバー最多勝利記録を10に伸ばしました。
彼はドーバーの怪物の飼い主のようです。
 今回のレース、ジョンソンは14位スタートで、中盤はじわじわ上げてきて
5位あたり。そして終盤残り約25周(CM中で正確な数字がわからなかったw)
カイル ブッシュが周回遅れのブライアン スコットと接触してコーションとなり
作戦が別れました。

 リーダーのケビン ハービックとジョンソンがコースに留まり、以降はピットへ。
2列目に2タイヤ交換の車、以降は4タイヤ、という状況で残り17周でリスタート。
前に誰もいない空力的利点と、タイヤを替えていない欠点がどう作用するかが
注目点でした。
 リスタートでちょっとフライング気味に前に出てこのレース初めてリードを
奪ったジョンソン。この後さらに2回コーションが出てグリーン ホワイト
チェッカーにもつれ込みましたが、ドーバー職人、6度の総合王者には
関係ありませんでした。

 このレース、序盤で速かったのは予選で1・2位だったデニー ハムリンと
マーティン トゥルーエックス ジュニア。トゥルーエックスは過去2戦
最多ラップ リードで、そろそろ勝たせてあげたいと思ったのは私だけでは
なかったはず。今回も最多の131周をリードしましたが、やはり終盤に
車が少し合わなくなって、最後のリスタート連発でも攻めることができたのは
最初のターンだけでした。

 一方ハムリンはオールスターで勝った車だったそうですが、こちらも
集団走行でのバランスが悪く一度埋まると戻ってこず、最後は接触で
車を壊してしまいました。大会と同じFedexがスポンサーなので勝てば
宣伝効果倍増だったんですが。

 ハムリンを含めジョー ギブス レーシングは予選、フリー走行と4台揃って
好調で、病み上がり2戦目のカイルもトップ3を伺う速さを見せましたが、
終わってみればハムリンとカイルはクラッシュ。
 マット ケンゼスは右前のサスペンションか何かが自然に壊れてしまい、
カール エドワーズはこんな珍プレーに見舞われました。
アジャスト用のレンチがうまく抜けずに刺さったまま出てしまいました。
クルーの人が「あ~~~待って~~~~、、、、バタッ(=_=)」
なスロー映像が、笑っちゃ失礼なんですが笑えます。


 ちなみのこの動画を見ていただくとNASCARのピット作業がいかに
連携作業で、誰かが少しでも失敗すると破綻するほど完璧に動いているかが
よくわかると思うので、そういう観点でもぜひ見ていただきたいです。