いよいよNASCARスプリント カップ シリーズが開幕。
オフが短いですw
最初にして最大のイベント、デイトナ500が行われました。
レースはジョーイ ロガーノ(ペンスキー レーシング/Shell Pennzoil Ford)が
デイトナ500初勝利を挙げました。
ロガーノは積極的に動くものの、仕掛けてもだれも付いてこなかったりして
「あ~やっぱり暴れん坊は友達少ないんだなあ」と思って見ていました。
しかも僚友のブラッド ケゼロウスキーはエンジンが壊れて既にリタイア。
終盤は完全に孤立無援だと思いましたが、逆にライバル勢が互いに
我先に進もうとつぶし合いになる中、残り2周のグリーン-ホワイト-チェッカーの
リスタートからポーンと飛び出すと、最終ラップ、半周ほどしたところで
後続に発生した事故が原因でフルコース コーションとなってレース終了。
もしそのまま最後まで走っていれば最後にはケビン ハービックに
追いつかれてギリギリの戦いになると予想されただけにちょっと残念でした。
◎ゴードン無念
今季限りでフル参戦を終了。とりあえず引退っぽい雰囲気で、ポールからスタートし、
4度目のデイトナ500優勝を狙ったジェフ ゴードンはレースでも圧倒的に
強さを見せてこのレース最多の87周をリードしたにもかかわらず、
終盤にかけて集団につかまるとなかなか出れなくなり、挙句の果てに
最後の事故に巻き込まれてしまい、33位という残念な結果に終わりました。
悔いが残って来年も開幕だけ出てきたりして。
◎カイル アップデート
前日のXfinity Seriesのレースで怪我をしたジョー ギブス レーシングの
カイル ブッシュは結局右足下部の複雑骨折と左足の中部の骨折の重傷で、
右足の手術は既に成功したようですが、当分レース出場は難しい状況。
彼が激突したコース イン側の壁は残念ながらあまり車が飛んでこないと
思っていたのかSAFERバリアではなかったため、大きな衝撃が加わってしまいました。
デイトナ500ではこれを受けて緊急にタイヤ バリアを増設していましたが、
2年前に他のコースでデニー ハムリンが頚椎を傷めた事故もやはりSAFERバリアが
無いイン側に当たったことが大きな要素となりましたし、今後イン側への
設置が急務と言えそうです。
代わって参戦したマット クラフトン。普段は下部のCamping World Truck Seriesに
参戦しながら、カップ車両のテスト ドライバーもやっているそうなんですが、
ピット リポートによると、金曜日に同レースに出場して8位だったクラフトンは
その後、ノース カロライナの拠点へと帰還。寿司を食べていたところ、
チームからテキスト メッセージで代役で出るよう呼び出されて、飛行機で
デイトナに飛んで帰ってきた、そうです。どこまでジョークか知りませんが。
解説でも「フル バックの選手がいきなりやったことにないクオーター バックで
スーパー ボウルに先発出場するようなもの」とか言われており、序盤ずーーっと
ビリの方を離れて走っていたため後方待機作戦なのか、ただ単に慣れてないのか
よく分かりませんでしたが、終盤になってやっとテレビに映る範囲を走り始め、
18位で壊さずに帰ってきました。
次戦以降誰が代役をするのかは現時点で未定のようです。
◎トヨタ勢また勝てず
主役の1人であるカイルを欠いた中、ジョー ギブス レーシングの
カール エドワーズとデニー ハムリンは好調。同じくトヨタのクリント ボイヤーも
「バック アップ カーでダウン フォースが足りない」と言いながら次第に調子を
上げていき、最後のリスタートではイン側のトップがハムリン、後ろに
ボイヤーと、トヨタの括りで見れば最高の位置取り。
しかし結局リスタートで上手く車速を伸ばすことができずに集団に入り込む
形となって、ロガーノを追うことができませんでした。
トヨタのデイトナ初優勝は今年もお預けです。
お祭り騒ぎは終了しましたが、また長い長いシーズンが始まりました。
次戦はアトランタです。