NASCARスプリントカップシリーズ第26戦
Federated Auto Parts 400(リッチモンドインターナショナルレースウェイ)。
ポールポジションスタートのブラッド ケゼロウスキーが優勝。今季4勝目を挙げ、
チェイスフォーザスプリントカップの単独第1シードを獲得しました。
ケゼロウスキーは決勝400周のレースのうちなんと383周をリード。これは
リッチモンドの新記録で、ペンスキーレーシングはこの勝利でメジャーレースでの
通算勝利数が節目の400勝とのこと。
ペンスキーはインディーカーでウィル パワーがチャンピオンを獲得。
こちらNASCARカップシリーズでもケゼロウスキーに加えてジョーイ ロガーノも
3勝を挙げて2台がチェイスに入っており、インディーとNASCARのダブル制覇も夢ではありません。
そして残り最後の2枠を巡るチェイス争いは、結局レース前の順位のまま、
ライアン ニューマンとグレッグ ビッフルが入りました。
ほぼ安泰だったニューマンと対照的にビッフルはセッティングが外れて
周回遅れになる大苦戦。
一方で逆転でのチェイスインを狙ったクリント ボイヤーはトップ3圏内を走行しますが
ケゼロウスキーがあまりに速かったために歯が立たず。
ビッフルは2周遅れの19位とがっかりな結果でしたが、ボイヤーは3位が精一杯。
ポイント差を逆転することは出来ませんでした。
今年は「勝てばチェイス入り」という規則ゆえ、ポイントが全然話にならなくても
(ただしポイントが30位以内のフル参戦が最低条件)ここで勝ちさえすればいきなり
滑り込めるため、終盤は多少ぶつけてでも何とか勝とうとする人が出て、
リスタート→接触→コーション→リスタート、のループが起きるのではないかと
思っていたのですが、上位にいて勝たなければチェイスには入れないドライバーが
無茶しなかったため、ある種クリーンで、ちょっと淡白なレースとなりました。
コーションは全部で4回。1回目はレース前の雨によるトラックコンディション変化に対する
コンペティションコーション、2回がデブリーで、1回はファンがフェンスの金網をよじ登った
安全性が理由。接触はマット ケンゼスが壁にこすったことぐらいで
2台が絡んだような事故は皆無。
ぶつけあいの偏ったイメージでしかNASCARを知らない人からすれば
驚きの展開でした。
いよいよチャンピオンに向けた振るい落としが始まります。