最低3週間の延期決定、イギリス、COVID-19 ロックダウン
こんばんは。イギリス政府、最低3週間のロックダウンを決定しましたね。入院している人の数は着実に減ってきているようですが、一日の死者数の数がピークを過ぎたとはっきり言うことができないことが、延長の決定的な理由だとのこと。「外出規制の緩和は、2期目の感染ピークに繋がる。(ロックダウン延長による経済破綻を心配する声もあるが)これは、人々の健康だけではなく、経済を守るためにも必要なことだ。この決定に対して、(日本で言うところの)経済産業省と厚生労働省の両者に一切の妥協はない。これまでに失った全ての命と、ロックダウンで少しずつ出てきた成果を台無しにするわけにはいかない、ロックダウンの解除は時期尚早。」とても、まともな、そうあるべき決断が英国政府によって下されたことに安堵しました。これに伴って、私の、在宅ワーク生活も、まだまだ続きそうです。やれやれ。イギリスでは、このパンデミックの中、フロントラインに立って働く、NHS(イギリスの国民医療制度)のスタッフに対する敬意と感謝を評して、毎週木曜日の夜8時からそれぞれの自宅の玄関先やベランダから拍手👏をしたり、鍋の底を打ち鳴らしたりするという、ミニイベントがすっかり恒例になっています。今日もきっかり8時に始まりました。5分程と推奨されているそうですが、10分程続いていました。1週目から比べ、週を追うごとに歓声の大きさも時間も、確実に増してきています。もともとのNHSを称えるという目的に加え、人と関わる機会が激減している中、皆が同じことを同じ時間に共に行うという行為そのものに意味を見出している気もします。少なくとも今日の拍手や叫び声には、そんな人々の気持ちを強く感じました。同じヨーロッパ内で比較しても、例えばドイツに比べ、イギリスやフランスのコロナウイルス感染者における死者数の割合はとても高いです。私は、高額なNHS保険料を支払いながら、未だかつてNHSのお世話になったことはなく、未経験のものに対して、憶測の批判をすることは避けるべきだとも思う一方で、正直なところ、この死亡率の差は、医療の質の差そのものを表していると、考えざるを得ないところがあります。また、日本の医療制度のクオリティが高いからか、イギリス在住の日本人の中で、イギリスの医療制度(NHS)に満足している人にまだ出会ったことはありません。なので、NHSに対しては、そんなちょっと冷めた気持ちもどこかにあるのも否めないのですが、、、ただ、制度の質や医療そのものの質はともかく、世界中のどの国においても、今フロントラインで戦ってくださっている一人一人の方々の勇気には、本当に感謝ですね。ありがとうございます。そして、ロックダウン以来のこの木曜夜のささやかなイベントには、イギリスの人らしい優しさと素直さを感じ、ほっこりした気持ちにならざるを得ないのもまた事実です。それでは今日はこの辺で。