-あの空に焦がれて- -2ページ目

『さぁ…お前の罪をォ!数えろォッ!!』

まぁ、別に 仮面ライダーVV全く関係無いですけど。

今回の記事は。


最近購入した本なんですが…

そのタイトルが


 『裁判長!桃太郎は「強盗致傷」です!』


・・・


久々にタイトルだけで購入しましたよー。


言うなれば、童話や昔話の人物達を刑法で裁いたら…。

てな感じの本です。

タイトルは「桃太郎」ですがそれ以外の おとぎ話も色々あります


 CASE:1 ~桃太郎~

ご存知、桃から生まれた桃太郎が、犬猿雉をお供に連れて

悪い鬼達を退治するというお話し。

この本の中では、桃太郎には「強盗致傷」で「懲役25年」

の判決を下されます。

しかも、鬼が死亡したりした場合は無期懲役以上だとか。

一応、正義感での行動、鬼の宝を独占せずにもとの持ち主に返した場合は

情状酌量で減刑になるとか。


こんな感じで、日本の昔話、世界の童話からいくつかの話を

刑法で裁いていく本です。


どの話しにも、原告、告訴者、被告などの主張と

裁判員達の討論などもあり、

昔話、童話を新しい感覚で見ることが出来ますよ。この本。


個人的にオモシロかったのが


 CASE:2 ~3匹の子ブタ~

わら の家を造った長男。木の家を造った次男。レンガの家を造った三男。

ところが、悪いオオカミにより、わらの家と木の家は吹き飛ばされ、

長男ブタ次男ブタはオオカミに食べられてしまう。

しかし、三男のレンガの家は吹き飛ばされず、

煙突から侵入してきたオオカミは暖炉にかけられた鍋の中におりてしまい、

三男ブタに食べられてしまった。


ここで問われているのが、

 「オオカミに襲われていた兄ブタ達を、三男ブタは保護する義務があったのか?」

ということ。


・「肉親を見殺しにした三男ブタは保護責任を放棄した」

という告発者。


・「それぞれが自立して生活していた以上、兄達を保護する義務は無い

という三男ブタ。


判決は…

 「自活している以上、兄ブタへの保護義務は無し」

と言う訳で、三男ブタは無罪


このパターンとは別に、

兄達が生き残り、3匹が協力してオオカミを退治する結末の場合では

・オオカミの罪は「建造物侵入」

であり、この時点でオオカミは殺害行為に及んでいないため、

煮えたぎった鍋でオオカミを煮た3匹の行為は、

「正当防衛」や「過剰防衛」として認められず、

傷害罪」で3匹は有罪になるんだとか…()


ある意味で勉強になりますね。

こんな感じで、他にもゲームや漫画とかのパターンも見てみたい。

物語の新しい捉え方ですね。