アルベールビル五輪フィギュアスケートのエキシビションで、とりわけ印象に残ったのが、男子シングル金メダリストのヴィクトール・ペトレンコの演技と、アイスダンス金メダリストのマリナ・クリモワ&セルゲイ・ポノマレンコ組の演技でした。

 

ペトレンコの2番目に滑った「ツイスト・アゲイン」では、アップテンポの曲にあわせて踊りまくりながらもしっかりジャンプも決め、オーディエンスを大いにわかせました。

 

 

2度目のアンコールでは、トリプルアクセルを2回跳びました。

この頃は、まだ大きな大会で4回転ジャンプを常時試合で跳ぶ時代ではなく、フリープログラムの中に組み込まれる難易度が高いジャンプは3A-3Tのコンビネーションでした。

 

初めて見た時は、盛り上がる「ツイストアゲイン」が楽しくてインパクトが強かったのですが、録画を見ているうちに、一番始めに滑ったフランク・シナトラの「over and over」を繰り返し見るようになりました。

ただ滑っているだけでも、上半身、ひとつひとつのポジションが綺麗。

それでいて、ダイナミックなジャンプを見せたり。

特にキャメルスピン、レイバックスピンの美しさが印象に残りました。

 

この時のペトレンコの演技が、フィギュアスケートのファンになった、男子シングルを最も注目して見るようになった、きっかけとなりました。

 

 

そして、マリナ・クリモワ&セルゲイ・ポノマレンコ組のパフォーマンス。

 

五輪のエキシビションでも、FSのプログラムを披露しました。

 

ふたりで滑っているのに、時にふたりがひとつになっているような、素晴らしい演技。

振付は、タチアナ・タラソワ氏。

 

アルベールビル五輪のエキシビションの、ペトレンコとクリモワ&ポノマレンコ組の演技が、私がフィギュアスケートのファンになったきっかけであり、原点です。