隠れ倒産とは?統計上の「倒産」にはあたらず数字に出てこない倒産のこと。いわゆる自主廃業ですね。アベノミクスのせいで、自主廃業に追い込まれるケースも増えているのが新たな問題になっています。カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話木暮太一 著【楽天ブックスならいつでも送料無料】カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話 [ 木暮太一 ]内容紹介「お金の知識」を大人気漫画『カイジ』(福本伸行・作/講談社・刊)に学んだ前編に続き、本作は、この時代を生き抜く「働き方」を説いた一冊です。「ワークライフ・バランス」という言葉に象徴されるように、近年「働き方」が注目を浴びるようになりました。また一方で、劣悪な労働環境で、ときには死にまで追いやられてしまう「ブラック企業」も社会問題化しています。このような日本社会で、わたしたちが幸福を実現するために知っておかなければならないことは何か。資本主義社会のマネーゲームを大迫力で描いている『カイジ』には、自分の力で幸福をつかむ知恵が凝縮されていると著者は解説します。そして「お金&働き方&生き方」は、三位一体。どれかひとつが欠けても幸福感は得られないと警鐘を鳴らします。お金の教科書であり、「生き方」の教科書でもある『カイジ』の世界を、新進気鋭の若手経済ジャーナリストの、ユニークな視点でお楽しみください。本気になれる「働き方」がきっと見つかります。内容(「BOOK」データベースより)まだ本気になれない、悩める“カイジ”へ。この世には戦う者だけが知っている絶対のルールがある。著者についてこぐれ・たいち経済入門書作家、経済ジャーナリスト。ベストセラー『カイジ「命より重い! 」お金の話』(小社)ほか、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)、『今までで一番やさしい経済の教科書』(ダイヤモンド社)、『いまこそアダム・スミスの話をしよう~目指すべき幸福と道徳と経済学』(マトマ出版)など著書多数。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から難しいことを簡単に説明することに定評があり、大学時代に自主制作した経済学の解説本「T.K論」が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から高評を博し、現在では、企業・大学・団体向けに多くの講演活動を行っている。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)木暮/太一経済入門書作家、経済ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。現在では、企業・大学・団体向けに多くの講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) アベノミクスで増加中!? 「隠れ倒産」って何?/木暮太一のやさしいニュース解説THE PAGE東京商工リサーチによると、2014年5月の企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は834件、前年同月比20.2%減でした。これはじつに23年ぶりの低水準です。────「最近、景気が良くなっているみたいだからね。企業も順調なんだね」この数字を見ると、日本の景気は上向いて来ていると感じます。たしかに株価も安定し、また、失料率も下がっています。「なんとなく、景気が良くなってきたのかな?」と考える人が多いです。しかし、だからといって、すべての企業にとっていい環境になっているわけではありません。ここで注目したいのが「隠れ倒産」というキーワードです。────「隠れ倒産?? 内緒で倒産しちゃったってこと?」いえ、そうではありません。「隠れ倒産」とは、統計上の「倒産」には該当せず、数字に出てこない倒産を指しています。たとえば、将来の見通しが悪く、「これ以上、商売を続けても苦しくなるだけだ。いまが潮時だな」といって会社をたたむことがあります。しかしこれは自主廃業・休業なので、「倒産」には分類されず、いわゆる統計に出てきません。────「なんで?」一般的に「倒産」は、「銀行から借りているお金が払えない」「取引先に代金を払えない」という状態になって、強制的に商売を辞めさせられることです。“強制終了”なんですね。倒産した本人だけでなく、貸したお金や代金を返してもらえない(受け取れない)人がでてくるので、社会にとってもデメリットが大きいです。そのため、経済政策としては、「倒産件数を減らすこと」も重要テーマのひとつと考えられています。しかし一方、「隠れ倒産」は、自主的に商売を辞めたという形式です。────「自分が辞めたいんだったら、仕方ないよね」しかし、「経済状態が良くないから商売を継続できない」という意味では、一般の倒産と本質的には変わりません。隠れ倒産に追い込まれるケースには、「見通しが悪くなった」という理由のほかに、たとえば「後継者難」「従業員退職」「求人難」などの人材確保の問題、また原材料費高騰の問題などがあります。たしかに、統計上の倒産件数は減っています。しかし一方で2013年の休廃業・解散件数は3万件弱で、過去10年で最多です(「倒産件数」が834件に対し、休廃業・解散は月平均で約2500件ですね)。建設業、飲食業、宿泊業など、じつに10産業中6産業で休廃業・解散が前年と比較して増加しています。もちろん、自主廃業をする理由は様々でしょう。「なんとなくやる気がなくなった」というケースもあります。しかし、隠れ倒産が増加している背景には、アベノミクスの政策の弊害があります。────「どういうこと??」アベノミクスでは「3本の矢」をやりましたね。「財政出動」、「金融緩和」、それと「成長戦略」です。「財政出動」とはつまり、国が税金を使って民間の会社に仕事を発注することです。仕事をもらった企業は儲かり、その分人を雇います。たしかにこれは、景気対策になります。しかしその副作用で、人材不足になりました。特に、建設業や飲食店では、働いてくれる人がいないという人手不足が深刻になっています。大企業でも採用に苦労することがあるようです。時給もどんどん上がり、それでもなかなか人を雇えないと嘆く経営者もいます。────「!! そんなことが起きているんだね……」さらに、「金融緩和」をした結果、「円安」になりました。円安になれば、輸出がしやすくなります。商品を外国に売っている大企業を中心に業績が回復しました。これだけを見ると、よかったのかもしれません。ですがその円安の副作用で、輸入品は値段が上がりました。輸入部材を仕入れて仕事をしている人たちは、コストが高くなったのです。アベノミクスを実施したことで、たしかに景気が良くなりそう!という明るい雰囲気がもたらされました。しかし、副作用も見落としてはいけません。そして、それが「隠れ倒産」の一因になっていることも忘れてはいけません。「隠れ倒産」は、統計的に表れず、また周囲から見ると「自主廃業」のため、問題が軽視されがちです。しかし、企業(特に中小企業)は、この隠れ倒産リスクに着目し、自ら避けていかなければいけません。今後も、需要を拡大させる政策が続けば、これらのリスクへの対応が必要不可欠になるでしょう。----------木暮 太一(こぐれ・たいち)経済ジャーナリスト、(社)教育コミュニケーション協会代表理事。相手の目線に立った伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から高評を博し、現在では、企業・大学などで多くの講演活動を行っている。『今までで一番やさしい経済の教科書』、『カイジ「命より重い!」お金の話』など著書36冊、累計80万部。最新刊は『伝え方の教科書』。にほんブログ村女性起業家 ブログランキングへrakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="059f09e5.1bed9afb.085deb86.90db7d57";rakuten_items="ctsmatch";rakuten_genreId=0;rakuten_size="468x160";rakuten_target="_blank";rakuten_theme="gray";rakuten_border="off";rakuten_auto_mode="on";rakuten_genre_title="off";rakuten_recommend="on";
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