さて、今回も特別企画でして「メロトロンの使い手達」と題しましてお送りいたします。まずそもそも「メロトロン」とはなんぞや?と・・・食い物なのか?どこかの妖精の名前?聞きなれない方も多数いらっしゃるとと思います。align="center">簡単に言えばテープに録音したヴァイオリンやフルート、チェロなどの楽器の音を音源としてキーボードを使って演奏再生するものでして、サンプリングなどでは出し得ない一種独特の音色を持った鍵盤楽器です。アメリカのハリー・チェンバリンという御仁が、1940年代半ば自分のオルガン演奏を友人に聞かせようとテープで自分の演奏を録音していたところ、テープマシーンをオルガン/キーボード自体に組み込めないかと考え、試作品をいくつか作ります。そしてチェンバリンの名を冠した「モデル100チェンパリン」とその改良型「モデル200チェンバリン」そして彼が渡英した時に会ったのが、電機、時計、アンプ、テープのヘッドを兄弟で生業としているエレクトロニクス製造会社「ブラッドマティック社」でした。この後、メンテナンス等を担当していた同社が権利を買い上げ、ストリートリーエレクトロニクス社と名称を改め、そこで初めてメロトロンの名が使われることとなります。では追って使い手達を紹介していきます。まずは我らが音楽神、SIRポール・マッカートニー永世大先生に登場していただきましょう。まあ大体ポール先生はマルチプレイヤーなので全楽器の使い手なのですが、まず最初にメロトロンを使用し、有名にしたのはこの人だからです。…『STRAWBERRY FIELDS FOREVER』のイントロから入り、全編に流れるフルートの音はメロトロンです。続いてTHE MOODY BLUESマイク・ピンダー!この人はメロトロンの出荷業務にも携わっていたこともあって調整メンテはお手の物。1969年発表の「ON THE THRESHOLD OF A DREAM」の圧巻の後半4曲からなる組曲。ドラマティックとしか言いようがございません。KING CRIMSONイアン・マクドナルド!この『EPITAPH』はロックファンなら1度は聞いたことがあるでしょう。名曲中の名曲。あまりに美しい旋律とメロトロンの音色がマッチしています。続いてYESリック・ウェイクマン!このライヴアルバム「YESSONGS」では何と6種のトーンを曲の性格によって使い分けています。ちなみに彼は思った音が出ず、頭にきて自宅の庭にメロトロンを引きずり出してガソリンぶっかけて燃やしたことがありますwwwちなみにトニー・トニー・ケイもライヴ中に思った音が出ず、頭にきて破壊したことがあり、YESの鍵盤奏者は凶暴だということを教えてくれた楽器でもありました。「YESSONGS」丸々1枚上げておきます。お時間があるときにでも。LED ZEPPELINジョン・ポール・ジョーンズ!プログレッシヴロックメインに使用されている楽器をハードロックファンにも認知させた彼の功績は偉大です。イタリアのプログレッシヴロックバンドPREMIATA FORNERIA MARCONI(P.F.M.)フラヴィオ・プレモーリ!音楽学校出身ならではの理論に基づいたストリングスアレンジをメロトロンで忠実に表現した唯一無二のサウンド。最後はドイツのプログレッシヴロックグループTANGERINE DREAMエドガー・フローゼ!シーケンサーにより繰り返されるメロディとリズムに乗せ、何とエフェクターを通した斬新なサウンド。今でも新鮮に感じます!6作目アルバム「RUBYCON」を丸々1枚上げておきます。BGMにも最適。他にもGENESISトニー・バンクス、HAWKWINDのサイモン・ハウスなど、取り急ぎ思いつくままに上げてみました。ハードロック・ヘヴィーメタル ブログランキングへ
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