いつもブログでは彼女のことを季子ちゃん、キコちゃんなどなれなれしく
よんでいるが、7月22日(彼女のバースデー)にReleaseした
『月になる』というアルバムについて解説をしていきたいと思うので、
解説では敬称を略させて「季子」と書かせていただく。


さて、この『月になる』というアルバムは季子のファーストアルバムとなる。
一言で言って、このアルバム、私は最高の出来だと思う。
これは彼女の一ファンだからそう思っているだけでなく、絶対的に
すごいアルバムができたと確信している。
なかなか自ら「このアルバムは相当いい出来だ」」なんて言える人は
いないけれど、彼女も自信をもって「相当いい出来だ」と思っているはず。
それは、彼女が自身のブログでも語っているように、まず、アレンジがとても素晴らしい。
アルバムのアレンジ、プロデュースは、ジャズ・フュージョンのキーボーディスト
として有名な 久米大作氏である。
全体を通して、各楽器と彼女のボーカルとは絶妙なバランスを保ちつつ、
かつ、元々の旋律を壊すことなく彼女の歌声を全面に引き出すような本格的な
アレンジになっている。
まず、これほどのアルバムに仕上げた久米氏に敬服する。
なかなかこの素晴らしさを文章で表現するのはとても難しい。
私もいろいろなアーティストのアルバムを聴いているが、
これほど素敵な曲ばかり集めたアルバムはそうないのでは?
それではこれから全ての曲を1曲づつ解説をしていきたいと思う。
最初に断っておくが、8曲全て彼女のオリジナルの作詞作曲である。
1曲目。アルバムのタイトルでもある『月になる』。
静かなピアノの前奏から入っていくこの曲。
もう最初から背筋がぞくぞくするようなメロディー。
最初のワンフレーズを歌ったあとのアレンジは絶妙である。
そして、ピアノを中心にした first verse が始まる。
すぐにベース、ドラムが静かに入ってきて、ストリングス系の音が
左ななめ方向からす~と聞こえて始める。この心地よさは最高だ。
second verse に入ると、曲にあわせた "ド、ドッドー" というベース音
が入ってくる。これへんがまたいい。
2曲目。『無理な恋』
この曲は私も一番最初にライブで聴いたとき、1回で大変気に入って
是非アルバムには入れて欲しいと思っていた曲。
こちらも、静かなピアノから入るゆっくりとしたバラード曲。
やはり、ストリング系の音が入ってきてこれが曲全体を引き締める。
前奏の段階でもうぞくぞくすような感覚。
左右から聞こえる、"チッ、チチッ、チッ、チチッ" というシンバル音
もこの曲にとてもマッチしたアレンジで、いい感じで心に響いてくる。
そしてこの曲、何よりもメロディーが素晴らしい。私の感性に合っていると
言ったらそれまでだが、誰もが聴けば聴くほど好きになっていくと思う。
3曲目。『Mr.Rain』
この曲も静かな入りだが『月になる』、『無理な恋』とは違って、ちょっと軽快なリズムにのった
どこか懐かしい感じのする、そして何か安心感を与えてくれるような曲である。
また、何回も聴いていると、つい口ずさんでしまうような曲。
余談だが、以前に彼女はあまり傘を使わない、と聞いたことがある。
そのことを思い出し「いつもそう、傘がいるんだ」といい歌詞がちょっと面白い。
4曲目。『恋心』
私がこのアルバムの中でも1番か2番に好きな曲だ。
もう、なんでこんな素敵なメロディーが作れるんだろう、と思うような曲。
私も少しは音楽をやっていたので作曲ぐらいはできるが、こんな素敵な曲
を作る自信はない。
そして、ここでも素晴らしいアレンジが生きてくる。
「ただ恋をする~」から始まるサビの部分は鳥はだものだ。
この曲のアレンジはまさに神と言えよう。
5曲目。『Over the Park』
英語の歌詞を取り入れた軽快なリズムの曲。
つい足でリズムをとって聴き入ってしまう。
英語の歌詞は彼女の得意とするところ。日本語の歌詞とうまく
ミックスされてエキセントリックな感じを出している。
歌詞にでてくる「森」という言葉が、アルバムのジャケットの写真
のイメージを連想させ、深い森の中に吸い込まれていく感覚にとらわれる。
6曲目。『あの道』
私としてはこの曲がアルバム中1番か、2番(どの曲も微妙な差ではあるが)というぐらい
好きな曲である。
まるで、恋愛ものの連ドラの最後にでも流れるかのような始まり。
もし、この曲がドラマの最後に流れてきたら、もう大ヒットに間違いないだろう。
リズムがとても軽快でベース音の繰り返しがとても心地よく、曲全体にからんでくる。
このベース音が耳に残りいつまでも余韻にひたっていたくなる。
実はこの曲、以前ライブでは「jasmine」という題名で歌っていた曲。
英語の歌詞が中心だったものをメロディーはほとんどそのままで、歌詞を
日本語の歌詞にリメイクしたもの。
「jasmine」も大変良いと思っていたが、「あの道」もアレンジの良さも相まって
各段に素敵な曲になっている。
7曲目。『No9』
「Over the Park」と同じく、このアルバムで初披露の新曲となる。
何か、アメリカンポップスのようなちょっとカッコいい曲である。
バラードが多いこのアルバムの中で、この曲はちょっとリラックスして
聴くことができる。
間奏で流れるビアノの旋律が不思議な感じがしてとても良い。
これをライブで彼女自身のピアノだけで歌うとどうなるんだろうか?
アンジェラアキのように半立ちで演奏しながら歌う?(いや、それはないか!)
イメージ的にはそんな感じがしている。
8曲目。『アイシテル』
彼女の愛犬(と言うか実家で飼っていた愛犬)が、老いて寿命を全うし
天国に逝ってしまった時に、その心境を綴った曲である。
歌詞の中では、愛犬のことに対しての詞だということは一見わからないが、
よく詩を読むと、それとわかる部分がある。
大切な家族ともう会えなくなった、という切なさが曲全体から伝わってくる。
アルバム中唯一、ピアノの伴奏だけの曲でとても悲しげな曲調ではあるが
しっかりとしたメロディーの中にどんどん引き込まれていき、聴いていて
胸が熱くなってくる。
最初に書いたように、どの曲も素晴らしいアレンジによって最高にいい
感じに仕上がっている。
元々、素材が良いからなのだが、久米氏のプロデュースによるところも大きい
のだと思う。
そして、これだけ"名曲"となるような曲が集まったアルバムだから、初にして
ベストアルバムと言えよう。
まあ、そのぐらい良いアルバムと断言できる。
ファーストアルバムがこれだから、逆に次のアルバムへのハードルが
高くなってしまったのではないか?と要らぬ心配までしてしまう。
しかし、彼女のことだから次はさらなるステップアップしたアルバムを
完成させてくれるに違いない。
キャメル