ゆっきーの活字屋さん〜嵐とか黒バスとかその他諸々〜

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嵐とか黒バスとかの夢小説をお送りします(*^^*)♡

嵐さんとか黒バスとかその他諸々の小説ですφ(.. ) オリジナル小説もちょこちょこ投下したいと思います(。・ω・)ノ゙
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全力でふざけた結果です。だが、反省も後悔もしてません←
ただ、日向さんと伊月さんがイチャイチャしてるだけのお話です。糖分多めです。あたしも書いてて何度砂糖を吐き出したことか。←
日月で書いたつもりです。がしかし、途中で月日成分が出てくるので逆CPが苦手な方はご注意!
あたし的には月日もいいと思うんですけどね。
おふざけ成分は仕様ですwwwwww
終わり方がなんかやっつけ感でてますが、お気になさらずに。
とりあえず、日向と伊月がイチャイチャしてる小説が書きたかった。ただそれだけですwwwww

それでは、どうぞ!


***


久々の部活OFFの昼下がり。
日向と伊月は日向の部屋でゴロゴロと過ごしていた。
一緒にいるものの何かしているわけではない。
伊月はベットで月バスを読んでいるし、日向は日向でジオラマ作りに夢中だ。ぶっちゃけ1人のときと変わらない。

「ねーひゅーがぁー」

伊月が自分のベットか!とツッコミたくなるぐらいくつろぎながら口を開く。

「んー?」
「俺、アレ言ってみたい。『お風呂にしますか?ご飯にしますか?』って奴」

伊月のこの言葉で分かっただろうか。日向と伊月は恋人同士なのだ。
日向のジオラマがガシャンと音をたてた。
ああ……桶狭間の戦いが……と日向が項垂れて呟いた。まるで、カントクに練習メニュー3倍を言い渡された時のようだ。

「へぇ、それ桶狭間の戦いだったの?」
「お前見ればわかるだろ!有名じゃねぇか。この戦いはだな1650年に織田信長が雷雨にも関わらず手兵を率いて今川義元の……」
「わ、分かった!分かったから落ち着け日向!」

伊月の言葉に冷静になったのか日向はジオラマ作りに使っていた道具を机に置き、伊月の隣に寝っ転がった。

「で、いきなり何だよ伊月。つか無理だろ。同棲してるワケじゃねぇんだから」
「同棲してたらやってもいいの?」

日向がゴロゴロとちゃっかり伊月の膝の上に頭を乗せる。

「そしたら問答無用で伊月が喰べたい」
「ヘンタイ」

口では辛辣な事を言っている伊月だが、日向の頭を撫でているあたりラブラブだ。カントクがみたら練習メニュー5倍で済むか分からない。部内唯一の彼女持ちの土田も真っ青なリア充ぶりである。

「あ、そーだ。明日もオフだよな。日向、夕方俺ん家来てよ」
「は?まぁ、いいけどなんで夕方?」
「日中はちょっと用事あって。夕方からなら空いてるし、家族いないからさ。夕飯一緒にどう?」

しばらく伊月の手を弄んでいた日向が、パッと手を離して起き上がる。そして、グイッと顔を近づけた。

「それって、伊月を喰べていいってことか?」
「違うよ馬鹿」

伊月はツッコミと共に日向の眼鏡を奪い、ふざけて眼鏡を掛けて思わず顔を眇めた。
度強ぇ……
眼鏡を外して、日向を見やるとそれはそれは物騒な顔つき。特に目。

「うっわ、日向目付き悪ー。何処のヤクザだよ。人一人殺してんな」
「うるせぇよ。仕方ねぇだろ。見えねんだよ。眼鏡返せダァホ」
「いやだ」

伊月はベットの側にあった本棚の上に眼鏡を置き、日向の顔をじーっと見つめた。
普段は日向の方が照れて視線をそらすのだが、今はよく見えないのかじっと見つめ返して来る。

「日向って綺麗な瞳してるよねー。翠緑色っていうの?……すi」
「伊月黙れ」

翠緑色の瞳の君の推力!って言おうとしたのに……ツッコミ早ー。せめて最後まで言わせてくれたらいいのに。

「それを言うなら伊月もだぞ。イーグルアイ使ってる時は琥珀色?になってるし」
「えっそうなの?知らなかった」
「無自覚かよ」
「まぁ、イーグルアイ使ったからって視界が琥珀色になるわけじゃないし」

伊月はそう言ってニコッと笑うとガッと日向を押し倒した。
日向は呆気に取られてされるがままだ。

「えっ……ちょ……なっ」

戸惑う日向の唇を伊月は唇で塞いだ。

最初は触れるだけのキス。そのうち深くなっていき激しく舌を絡め合う。中学生から使っているベットがギシギシと音を立てた。

「んっ……あ…んあっ……」

日向の喘ぎ声が漏れる。
日向……今どんだけエロいか自覚ある?
まぁ、ないんだろうなコイツは。伊月はそんな事を考えながら唇を離した。

「……いきなりどうしたんだよ伊月」
「んー。日向の瞳に誘われて?」
「何言ってんだダァホが」

日向は起き上がって伊月の隣に座り直した。

「まぁ、嘘でもないよ。眼鏡外した日向の目見てたら襲いたくなった」
「んだよソレ。意味分かんねぇ」
「まぁ、でも」

癖になりそう。
そう言うと隠すように日向は顔をそらした。まぁ、隠してるつもりなんだろうけど耳が赤くなっているのでばれているが。
伊月が敢えて顔を覗き込むと相変わらず眉間に皺を寄せている日向。
さっきと違う所といえば漫画みたいに頬を赤く染めていることか。

「どうしたの日向。顔真っ赤」
「うっせぇ、いい加減眼鏡返せ」

あ、クラッチ入った。そう直感した伊月は本棚の上にある眼鏡を日向に渡した。すちゃっと眼鏡を掛ける日向。
あーあ、眼鏡外した日向もよかったのに。さっきは特に色っぽくて。

「やってくれたなてめぇ。覚えてろよ。まぁでも……」
「え?何?」

嫌じゃなかった。そう言おうとした日向だったが、伊月のニヤニヤした笑顔がなんか無性にムカついたので口を閉ざした。

「何もねぇよ。つか教えねぇ」
「えー、まぁいいけど」

言わなくても顔にでてるけどね。この伊月の呟きから、痴話喧嘩が始まったのは余談である。







次の日。

日向はスポーツバックを持って伊月の家に向かっていた。
最初は手ぶらで行こうと思っていたのだが、昨日の(痴話)喧嘩の後、伊月がついでに泊まりに来いと言い出し、明日学校だろと反論すれば荷物持ってくればいいじゃんと言われ結局日向が折れた。
寝巻きは持って来るのが面倒なので伊月に貸してもらうことにする。

伊月の家に泊まることなんて珍しくも何ともない。それこそ家族ぐるみで仲がいいし、伊月が日向の家に泊まりに来ることもある。
付き合っていることは言ってはいないが、気づかれている気がしないでもない。現に、今日も家を出る時に母親から「俊君は大事にしなさいよね!周りの目なんて気にしなくていいんだから」と何とも意味深な事を言われた。

夜の営みも既に何回も経験してるし、別に今日が初めてのお泊りというわけじゃない。気まずい何てことはないはずなんだが……

なんだ、この嫌な胸騒ぎは?
なんかすっげぇ嫌な予感がする。
かと言ってここで、お泊まりをキャンセルすれば明日一日は冷戦状態になるだろうし、仲間にも不審がられるにちがいない。

そんなことをぐるぐる考えながら歩いていると立派な日本家屋が見えた。伊月の家だ。
勝手知ったる感じで足を踏み入れる。一応インターホンを鳴らすとタッタッタッと足音がして「どーぞー」と中から声がした。
ガラガラッと玄関の扉を開けると超笑顔の伊月。

「おかえり、順平。お風呂にする?ご飯にする?それとも……









ダジャレにする?」

思わず扉を閉めてしまった日向を責めないで欲しい。
嫌な胸騒ぎはこのことかと妙に納得してしまったほどだ。
すぐに伊月が外にでて来る。

「ちょっと日向ぁー。酷くないいきなり閉めるとか」
「俺のトキメキ返せ」
「あの時のトキメキ!キタコレ!」
「やっぱ帰る」

日向が踵を返すと伊月が後ろから抱きついて来た。
ここは外だ。
そのことを意識して日向の体温はがぁっと上がった。

「ごめんって日向。帰らないで」
「分かったから離せ。これを他人に晒せるほど俺のハートは強くない」

とりあえず、数え切れない程訪れた居間に入り、荷物は端に置かせてもらう。

「で、どうする?ご飯?お風呂?ダ、」
「ダジャレ絡まない奴な」

日向が先に制すると伊月は薄い唇を尖らせる。

「それは無理。俺にとってダジャレは基礎代謝だ」
「どこかで聞いたことある厨ニ発言だなオイ。というかそれならダジャレの選択肢いれる必要ねぇじゃねぇか。もうどーでもいいから、お前を喰わせろ」
「もれなくダジャレ付き!」

伊月の嬉しそうな声に日向は溜め息をついた。
窓の外を見れば西に傾く太陽。羨ましいぐらい広い庭がオレンジ色に染まっている。

「晩飯食って風呂入ってコトはそれからな。すぐダジャレなんぞ言えなくしてやるよ」
「お手柔らかにな。部活に支障が出たらカントクに殺される」
「たりめーだ。俺も連帯責任負わされるんだよ。んなの御免だ」

伊月はそれもそうか、と笑って立って台所に向かう。晩御飯の準備だろう。

「日向ー」
「んー」

同じように日向も立ち上がり、台所に向かった。
というかこれだけで会話が成立してること自体可笑しい。
どこの熟年夫婦だ!というのは仲間の談だったか。

ちゃぶ台に並べられる料理のメインは肉じゃがだ。
ベタっちゃベタだが、肉じゃがは日向も好きだ。

「お前肉じゃが作れるとか女子力あるなー」
「いやいや、肉じゃが作れるくらいで女子力はないから。最近は料理する男性も多いらしいよ」
「俺に対する当て付けか?」
「違うから。何でそうなる。だって
火神料理できるけど、あいつ見て女子力あるなーって思うか?」

適度な大きさに切られたじゃがいもを頬張りながら、伊月の言ったことを考えてみる。

「思わねぇな」
「だろ?」

2人で食卓につく。伊月作の肉じゃがをつつきながら、他愛もない話をする。なんだか夫婦みたいだなと思ったのは内緒だ。

「そいえばさー日向」
「何だよ?」

伊月はくちびるの端をキュッと上げて不敵に笑った。
日向は思わず身じろぎをした。中学からの付き合い伊達じゃない。こんな風に伊月が笑う時はよからぬ事を考えてる時だ。

「明日提出の数学の課題やった?あれ、全クラス共通のはずだけど」

日向はコントのように箸を落とした。お前は芸人か!と心の底からツッコミたい。

「もー、行儀悪いな。箸落とすとかお前はリアクション芸人か」

箸を拾って日向に渡すと受け取りながら狼狽していた。完全に忘れていたのだろう。焦りがもろ顔にでていたが、日向はそれどころじゃないらしい。

「……やべ、忘れてた……伊月ぃ!!!」
「教えてやってもいいけど、終わるまでヤらせないよ」
「んだよそれ!鬼畜じゃねぇか!」
「お前何時までかけるつもり?火神じゃないんだからさ。11時までに課題終わらなかったら今日はお預けだからな」

日向は箸を置き、頬杖を付いて伊月の顔を見つめた。本当の嫌な予感とはこの事を指していたらしい。だが、逆にこの伊月の発言が日向を本気という名のクラッチタイムに突入させた。

「飢えた獣は危険だって言葉知ってるか?」
「日向が獣ってそれはないだろ」
「てめ、言ってくれんな。もう優しくできねぇわ。伊月のせいだかんな」
「カントクに殺されるぞ」
「もういいよ。知らね。数学なんてさっさと終わらせてやる」

結果的に日向は苦手なはずの数学の課題をタイムリミットの2時間前に終わらせ伊月とともに素敵な夜を過ごすことになる。

しかし、次の日伊月の足腰がたたなくなり、カントクに地獄の最果ての練習メニュー5倍を言い渡され、代々誠凛バスケ部に語り継がれる黒歴史になることをまだ2人は知らない。