とあるセミナーでの出来事の話。
内容は、嫌な感情との付き合い方を見つけるワークであり、具体的には過去の思い出したくない嫌なエピソードを想起して、そこから感じた感情に抵抗もせず、ありのまま観察した後、自分に合った慈悲の言葉をかけて心が落ち着くか試みるものであった。
そこでは嫌な感情が想起して、心臓あたりがイガイガとしていたが、安心する言葉がけを自分してみたら上手く落ち着かせることができた。
次の夜、私は悪夢を見てセミナーの時に以上に嫌な感情を味わう経験をした。
セミナーで想起した経験時に起こった感情と比べ物にならないくらい大きな感情だった。心臓がばくばくした。そこで私はセミナー時に使った、自分が安心安全で居られるような言葉を自分自身にかけてあげた。本当にこの手法が上手くいくのか不安はあったが、それを考える余裕もなかったので使ってみた。
すると、気持ち良いくらいに心が落ち着いたのだ。こんなに万能な薬があるのかと驚いた。
ワーク時に想起した情景と夢は全くエピソードが異なるのに、一つの言葉を自分にかけてあげるだけで心が落ち着くのだ。
これが私にとって心の万能薬になったのかもしれない。
セミナーの先生が仰っていた具体的過ぎるフレーズではいけない理由というのが分かった気がする。具体的過ぎると、使う場面が限られていざ初めての経験をした時に頼れるものが無くなってしまうのだ。
一つの言葉に頼ることは、その言葉への信頼度を高めることにもなるので、具体的過ぎない、どの場面でも使えるフレーズを作るのは大変重要なことだと思った。