前回からの続きですね。

では、ハイブリッドバッテリーに充電するのは、誰が、いつやるの?という疑問があると思います。

実は走行中に、ブレーキを踏んだり、アクセルを離した時に、それまで発進をアシストしていたモーターが、今度は発電機として機能し始めるのです。

ブレーキを踏んだり、アクセルを離したりすると、発電機が回されます。発電機の先には、ハイブリッドバッテリーがあり、発電機で作った電気はハイブリッドバッテリーの充電に使われるのです。

発電機で作られた電気は、ハイブリッドバッテリーにスンナリと入っていく訳ではありません。ハイブリッドバッテリーの中には既に電気が蓄えられていますから、なかなか入っていかないのです。つまり「抵抗」があるのです。

例えるなら、水枕に息を吹き込んで膨らますようなものです。ある程度なら膨らませることもできるかと思いますが、パンパンに膨らんだ状態でさらに息を吹き込もうとすると結構大変です。水枕の空気圧が高いので、それを乗り越えて息を吹き込まないと入っていかないのです。

発電機の話に戻ります。ブレーキを踏んだりアクセルを離すと、発電機が回って電気を作り、その電気をハイブリッドバッテリーに貯めようとします。しかしハイブリッドバッテリーには抵抗があるため、スンナリとは入って行きません。この抵抗は「発電機が回しにくい」という形で現れます。

発電機が回しにくいというのはつまり、回転を止める方向に力が働くということです。これは車輪の回転を止めることにつながります。つまりブレーキがかかるということです。

最初の問題に戻ります。「ハイブリッド車は〇〇〇〇で制動しています」に入る答えは「電気抵抗」になります。

では、ハイブリッド車にはブレーキパッドは不要なのでしょうか?

長くなりましたので、続きますね~。

時節柄、ご自分でタイヤを交換されるという方もいらっしゃるかと思います。よければ >>> こちら の記事をご一読頂いてから、作業に取り掛かって頂ければと思います。

さて本日は、ハイブリッド車は〇〇〇〇で制動しているというお話です。

車は1~2トン近くもある重量物ですから、止まっている状態から発進する時に、大変大きな力が必要になります。エンジンだけでもその力は出せるのですが、その分多くの燃料を消費してしまいます。

ではここで、発進の時だけ電気で動くモーターを使ったらどうでしょうか?発進の時にモーターの力が使えれば、その分エンジンの回転数は上げずに済みますから、燃料の消費量は減りますね。

モーターに電気を送るのは、ハイブリッドバッテリーと呼ばれる大容量のバッテリーです。このバッテリーに電気を貯めておいて、発進の時はその電気を使ってモーターを回すのです。

さてタイトルの「ハイブリッド車は〇〇〇〇で制動しています」の答えですが、長くなりましたので続きはまた明日!

時節柄、ご自分でタイヤを交換されるという方もいらっしゃるかと思います。よければ >>> こちら の記事をご一読頂いてから、作業に取り掛かって頂ければと思います。

さて、ワゴンRを代表とするスズキの軽自動車ですが、フロントブレーキのディスクローターにはスズキ固有の「段付き摩耗」という問題があります。

ディスクローターは、常に「熱」と「水分」に晒されています。つまり鉄にとってはサビを誘発しやすい環境と言えます。

サビは酸化鉄です。酸化鉄は、酸化していない鉄よりもかなり硬く、ブレーキパッドがサビに当たると、その分パッドはどんどん削れていきます。

ブレーキパッドが削れると、その分サビが成長します。すると成長した部分がさらにブレーキパッドを削ります。

これを繰り返すことで、ディスクローターはサビが進行し、ディスクパッドは段付摩耗と呼ばれるデコボコした偏摩耗となります。

サビは外周部から発生し、徐々に内側に進行していくため、ディスクローターとディスクパッドの当たり面の面積が徐々に狭くなっていきます。つまり「制動力の確保」がだんだんと難しくなってくるのです。

車のブレーキは、どちらかというとリア側よりもフロント側の方で効かせています。エンジンとミッションという重い部品がフロント側に搭載されていますので、ブレーキを踏むとフロント側がグッと沈み込み、その動きでよりブレーキが効くのです。

ですからフロントブレーキが効かないと、大変危険なのです。

スズキ車に乗っておられる方は、自動車整備士から「ブレーキパッドとローター、段付き摩耗してるね~、交換したほうがいいよ」と言われたら、ためらわずに交換を依頼してください。

スズキ車に乗っておられる方は、一度ブレーキの点検を受けて頂ければと思います。鈴木ボデー(022-258-0036)もしくは >>> こちら までご相談下さいね。