前回からの続きですね。
では、ハイブリッドバッテリーに充電するのは、誰が、いつやるの?という疑問があると思います。
実は走行中に、ブレーキを踏んだり、アクセルを離した時に、それまで発進をアシストしていたモーターが、今度は発電機として機能し始めるのです。
ブレーキを踏んだり、アクセルを離したりすると、発電機が回されます。発電機の先には、ハイブリッドバッテリーがあり、発電機で作った電気はハイブリッドバッテリーの充電に使われるのです。
発電機で作られた電気は、ハイブリッドバッテリーにスンナリと入っていく訳ではありません。ハイブリッドバッテリーの中には既に電気が蓄えられていますから、なかなか入っていかないのです。つまり「抵抗」があるのです。
例えるなら、水枕に息を吹き込んで膨らますようなものです。ある程度なら膨らませることもできるかと思いますが、パンパンに膨らんだ状態でさらに息を吹き込もうとすると結構大変です。水枕の空気圧が高いので、それを乗り越えて息を吹き込まないと入っていかないのです。
発電機の話に戻ります。ブレーキを踏んだりアクセルを離すと、発電機が回って電気を作り、その電気をハイブリッドバッテリーに貯めようとします。しかしハイブリッドバッテリーには抵抗があるため、スンナリとは入って行きません。この抵抗は「発電機が回しにくい」という形で現れます。
発電機が回しにくいというのはつまり、回転を止める方向に力が働くということです。これは車輪の回転を止めることにつながります。つまりブレーキがかかるということです。
最初の問題に戻ります。「ハイブリッド車は〇〇〇〇で制動しています」に入る答えは「電気抵抗」になります。
では、ハイブリッド車にはブレーキパッドは不要なのでしょうか?
長くなりましたので、続きますね~。