◎ 古事記の預言

 

 

 

つづき

 

 

 

續々(ぞくぞく)と生まれる新兵器

 

゛次に生みませる神の名(みな)は鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)、亦(また)の名(みな)は天鳥船(あめとりふね)と謂(も)す。

 

次に大宣都比賣神(おおげつひめのかみ)を生みまし、次に火之夜囈速男神(ひのやぎはやおのかみ)を生みます。亦の名(みな)は火之絃毘古神(ひのかがびこのかみ)と謂(もう)し、亦の名はは火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)と謂(もう)す。

 

゛(伊邪那美命御石隠(いざなみのみことみいわがくり)の段(くだり))

 

 

 

 

そうすると、空を飛ぶところの石楠船(いわくすぶね)ー  金剛不壊(こんごうふえ)の壊(くだ)けない船ーが出現するというのです。

 

 

 

「クス」というのは「奇(くし)びな」即ち「靈妙な」ということで、空を飛ぶ不思議なる船というのが出て来るという預言です。

 

 

 

これは飛行機、飛行船或いはさらに進んでは地球を一時間で一周するような人間をのせたロケットみたいなものになるかも知れないけれども、ともかく、空を飛ぶところの不思議なる船が生まれてくるという預言が、「古事記」が編纂された時代にちゃんと出ている。

 

 

 

「またの名は天鳥船(あめとりふね)」というところのものであるというのであります。

これは、天(あめ)は「天球(てんきゅう)」ですから「宇宙船」だと考えてもよろしいのであります。そんなものが出現するという預言がチャンとあるのです。

 

 

 

そういう時代になると、大宣都比賣神(おおげつひめのかみ)というところの神様が生まれてくるのであります。「オオゲツ」というのは食事のことで、物質生産のことであります。
 

 

 

宮中(きゅうちゅう)の賢所(かしこどころ)にお祀りしてある神様の中にこの大宣都比賣神(おおげつひめのかみ)というのがあるのです。それは「ミケツノカミ」と呼ばれています。「御膳神(みけつのかみ)」と書きます。
 

 

 

神様にお供えする御酒を「ミキ」と謂(い)い、「御食事」を「ミケ」と謂います。「ミケツ」の「ツ」は例によって「の」という接続詞(せつぞくし)であって、「ミケツの神」は「御食津(みけつ)の神」であります。

 

 

 

この神「大ゲツヒメの神」の「大」がついているのは、物質大量生産時代即ちマスプロの時代がくるということの預言であります。

 

 

 

そしていよいよマスプロダクション(大量生産)時代になって来ますと、火之夜囈速男神(ひのやぎはやおのかみ)といわれる神様が生まれて来て、火をもって早く焼いてしまうという焼夷彈(しょういだん)のような神様が生まれてくる。

 

 

 

その神のまたの名は火之絃毘古神(ひのかがびこのかみ)というのであって、これは照明彈(しょうめいだん)といって、空からそれを落とすとあたり一面輝いて晝(ひる)のように明るくするものができてくることであります。

 

 

 

「亦の名は火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)と謂(もう)す」とありますが、これは火の道具で、爆弾や、砲弾やを、みなひっくるめて、「カグ」(火具)というのであります。そういう新兵器が續々発明される時代が来る。そうなったらどうなるか、というと

 

 

゛此の子を生みますに因(よ)り、みほと灸(や)かえて病(や)み臥(こや)せり
と書いてあります。

 

 

「ミホト」というのは、女性の生殖器のことであります。伊邪那美神(いざなみのかみ)は物質文化を象徴する神様で、こういう戦争道具をいろいろとお生みになったのであります。
 

 

 

その結果「ミホト」即ち、それを産み出す器官を火傷(やけど)せられて、臥(ね)ておられたのであります。

 

 

なんだかワイセツなことが書いてあるようだけれども、若し「古事記」というものが、特に、日本の国威を輝かすという特殊の目的をもって書かれたものでありましたら、こんな事は書かないはずであって、これはやがて来るべき事実の模型が靈的世界にある、それを直感して象徴物語として書いたものである證拠とも言えるのであります。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

谷口雅春著「古事記と現代の預言」

 

 

 

 

☆ 古事記に既に飛行機が出て来る預言がされています。

 

次に生みませる神の名(みな)は鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)、亦(また)の名(みな)は天鳥船(あめとりふね)と謂(も)す。