「生命の實相第三巻」

 

◎第三章 心の平和に到達する真理

 

 

 

○自分は無形の存在だと解れば自由になれる

 

 

人間は「肉体」ではない、有形のものではない、無形のものだということが悟れるまでは、肉体という物質的な制限に心が捉えられていますから、本当に心が自由になれないのであります。

 

 

 

心が自由になれないから、本当ののびのびした安らかな心境になれないのであります。

 

 

 

これに反して、「人間」は無形のものだ、「本当の自分」というものは無形のものだ、ということがわかってきますと、心全体が「行雲流水(こううんりゆうすい)」のように自由な境地になれるのであります。

 

 

 

行雲流水といいますが、まだ雲でも水でも形がありますから、風とカ、岸とかいうものに支配されるのでありますが、「自分」というものが本当に無形の存在であるということがわかってきますと、もう何物にも支配されない自由自在な心境にでられるのであります。

 

 

 

この真理がわかったとき人間は本当に安らかな心境になりこの安らかな心境を実生活に顕(あら)わしたときには、それがそのままで「生長の家の生き方」になるのでありまます。

 

 

 

だから「生長の家の生き方」というものは、常に明るい生活であって、暗い影をもっていない生活であります。

 

 

 

ふつう考えられるこれまでの宗教家らしい生活というものは、山へでも籠って微笑一つだにしないで四角四面(しかくしめん)な顔をして、窮屈そのもののような生活をしているべきだと思われていましたが、これほど本当の宗教的生活から遠ざかっているものはないのであります。

 

 

 

本当の宗教的生活というものは、生命の実相を生かす生活でなければならないのであります。つまり大生命の波長と調子を合わした生活でなければならないのであります。

 

 

 

「大生命」すなわち神は自由自在な円満具足完全な、無限に生々(いきいき)として安らかな力に満ちた生命的波動ともいうべきものでありますから、

 

 

 

この生命的波動と調子を合わした生活こそ真の宗教的生活であって、その生活なら、ひとりでに実に明るい朗らかな生活となってくるのであります。

 

 

 

よく道徳家とか善人とかいう人が病気になるというような場合には、おうおうその善人の心が暗いという場合があるのであります。心が暗ければ他のいかなる点で善人であってその点で悪人であるということになるのであります。

 

 

 

先日電車に乗っていると、わたしの前に実に見ていても苦しくて気の毒なほど眉をひそめ、眼をいびつにした表情をしている四十五、六歳の婦人がいるのです。

 

 

 

表情というものは実に不思議なものでありまして、こうしてその表情のまねをしてみますと、その不快さが自分にもなんとなしにわかる、笑った顔をして見るとなんとなく嬉しくなる。

 

 

 

だからなるべくわれわれは無理にでも眉を伸ばし、にこやかに笑うようにするがよいのであります。

 

 

 

笑うだけで老婆の子宮筋腫が治ってきたという実験談を中畑さんは発表せられましたが、これはまた別にくわしく述べますが、この表情を明るくし、心を明るくするということは、あらゆる善行のなかで首位に置かるべきものなのでありますから、

 

 

 

ぜひこの本をお読みになった方はこれを機会にいっそう表情を明るくする修行にとりかかりたいものであります。

 

 

 

愛とか善とかいうことを人に「物」を与えることばかりだと考えているのはまちがいでありまして、(欠乏している人に「物」を与えるということはむろん善いことでありますが、)それよりもなおいっそう大切なことがある。

 

 

 

それは明るい善い心の波動を人々に与えることであって、これはあらゆる善行のうちの王者であるとさえいえるのであります。

 

 

 

だからキリストは断食するときにも、「苦しそうな表情をするな。顔に紅をぬって朗らかな顔をしておれ」と教えているのであります。

 

 

 

人に愉快な表情を与えて歩くということは、物を与えて歩くということよりもいっそう結構な愛他的行為だということになりますので、

 

 

 

どんな善人でも人々の欠点ばかりが眼についてそれを慨嘆(がいたん)して不愉快な表情や叱声を人々の前へ振りまいて歩くというようなことでは、

 

 

 

善人の資格のうちでもっとも大切な資格が欠けていることになり、そういう家庭では家族にしじゅう病気などの不幸が絶えないようなことになるのであります。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

谷口雅春著「生命の實相第三巻」 心の平和に到達する真理

 

 

 

 

☆ 今日も凄いですね!タイトルそのまま、「自分は無形の存在だと解れば自由になれる」、医学博士の徳久克巳先生は神想観する時の招神歌(かみよびうた)の後の「吾れ今五官の世界を去って実相世界にいる」と唱えたら実相世界にいなければダメですよと言われました!凄いなと思いました。それが今日やっと分りました。

 

今日の笑う事の大切さ、これは筑波大名誉教授村上和雄遺伝子工学博士、(世界で初めて稲の遺伝子の解読に成功された方です)も笑が病気に効く実験されました。そして笑いの会を作っておられます。

 

アメリカ大統領リンカーンも机の上に笑いの本を置いて疲れた時など笑いの本を見て心を明るくしたようです。今私は大笑いの練習に、yuutyuubuで綾小路きみまろを聞いて大笑いしています。今日は「若い時は食べてしまいたいくらい可愛いかったのに、あれから四十年!食べておけば良かった!」これ聞いて笑が止まりませんでした!笑!