◎ 生命の実相第七巻

 

 

 

 

○ 艱難を光明化せよ

 

 

 

 

つづき

 

 

 

 

ことに、輝く明るい精神が肉体の健康に及ぼす好影響には偉大なるものがあるのである。医者の治療でハカバカしく治らなかった病人が、『生命の實相』を読んだのをー転機としてめきめきと快方におもむく人たちがあるのはなぜであろうか。

 

 

 

霊的にこれを観察すれば、同書は神の人生光明化運動の機関であるので、それを声あげて読誦(とくじゅ)すれば必ずそのコトバの波動(バイブレーション)に感応し来たり給う神霊があり、この神霊の加護の力で病気が治るとも言いうるであろう。

 

 

 

が、心理的にこれを観察すれば、読むにしたがって、その人が真理を知り、魂に今まで蔽(おお)いかぶさっていた陰鬱(いんうつ)な暗雲(あんうん)がのぞかれ、恐怖と不安とが一掃されて、魂が平和と明るさと信念とに満たされたからである。

 

 

 

もし、人間に心の平和と明るさと信念とがないならば、神がいかに人間を救いたいと欲し給うとも、その人は神の救いを受ける資格がないであろう。なぜなら、神の救いの波動とその人の救いを受ける受信機とは波長が合わないからである。

 

 

 

たとい救いの波動はそこに来ていようとも、波長の合わない受信機をその波動は素通りするほかに道はないからである。

 

 

 

またたとえば救いの光線がそこに射して来ていようとも、心の暗雲がそれを遮(さえぎ)ってしまうならば、その救いの光線はわれらに届かないことになるであろう。だからわれらは何をおいても心を明るくもたなければならないのである。

 

 

明るさに輝きながら笑いかける瞳、健康と勇気とを送り出すような生き々した言葉で話しながら時々出る哄笑(こうしょう)、接する人々に希望と光明とを与えずにおかないような笑顔、それは人類のもつ至宝(しほう)であるのだ。

 

 

 

そういう人々は周囲の人たちを太陽のように明るくする。もし諸君にそういう習慣がないならば機械的にでも、今後なるベく愉快な、幸福な、楽観的な、明るい表情をすることにせられるがよいのである。

 

 

 

やがて諸君にそういう心の習慣が自身の天性であったことを自覚せられる時が来るに相違ないのである。それを不自然だと思うな。

 

 

 

この世の中のあらゆる美しさは、自然のままにほっておいたらなんの美も実現しない材料を、心の力で支配し統制することによって得られたものである。

 

 

 

粘土はそれを掘り出すのが不自然だといって自然にまかせて置いたならば芸術家の手になる美しい塑像(そぞう)は永久に得られなかったに相違ないのである。

 

 

 

またバラの花の美しさは、バラの生命が土壌を自然のままに放任せず、土壌の中のあらゆる成分を欲するままに支配し、吸収し、統制した結果でき上がったものである。

 

 

 

バラは穢(きたな)い土くれを醜(みにく)い自然のままに放下しておかず、美しい花の形に変えるために全努力をつくしたのである。

 

 

 

自然界は「生命」が自己の欲する姿に、美しさを刻みつけるための材料にすぎないのである。諸君よ、過(あやま)れる自然主義に陥るな。与えられた自然界の材料を、そのままで放っておくことを自然だと思うな。

 

 

 

本当の自然主義は生命の自然性にしたがうことをいうのである。バラは美しいバラの花を咲かすことがその生命の自然性なのである。

 

 

 

人間は「神の子」として、どんな境遇に置かれるとも、心のうちに光明を保ち、表情にも態度にも生き生きとその光明を表情し、常に気高く、喜ばしく、快活にどんな障害に面するとも、いやしくも屈しないところの生命の美を、この世界を素材としてきざみつけて行くことがその生命の自然性なのである。

 

 

 

この生命の自然性に従うのが本当の意味の自然主義である。自然主義という言葉が嫌いなら生命主義と言ってもよいのだ。

 

 

 

生命の自然性に従うとき万物は生かされる。なぜなら、生命とは生かす力にほかならないからである。

 

 

 

われらの生活が、はたして生命の自然性に従っているか、自然性からはずれてイビツに曲がっているかは、その生活が真に自分を生かし他を生かす力があるかいなかによって鑑別(みわ)けることができるのである。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

谷口雅春著「生命の実相第七巻」 艱難を光明化せよ!

 

 

 

 

 

☆ 今日下記のようなニュースがありました。

 

女優の芦名星(あしなせい)さん(36)が14日、東京都新宿区の自宅で死亡しているのが見つかった。現場の状況から自殺を図ったとみられ、警視庁が経緯を調べている。(毎日新聞)

 

というのである。私しは芦名星さんがどんな人かは知りませんが、相当何が有ったんでしょう?でも自殺は駄目です。

 

自殺は霊的には神の命が地球で生活する為に与えられた生命を自分で閉じるのであるから中々霊界でも成仏できず長い間苦しむようである。

 

それもその人が自殺したそのままで、仮に短刀で自殺した人はその姿のままで霊界でいつまでも苦しむようである。

 

ですから耐え難き事が来ても寿命が来るまで自分で命をたってはいけないようです。苦しみがきたら、一定以上の苦しみの時は神さが気絶させてくれるようです。