②癌を克服した三つの記録

 

○喉頭癌が消えた話

 

それは昭和四十五年、秋田県で講習会があったとき、秋田県の○○さん(48歳)が次のような治験例を発表されたのであります。―

 

皆さん、有難うございます。(拍手)
私は、○○の○○でございます。「生命の實相」のお話を聞かせて頂いたのは、昨年の十二月でございました。動機と申しますと、實は私の夫が、昨年十一月に喉頭癌で赤十字病院に入院したのでございます。入院しましたが、夫も私も病名は聞いておりませんし、それほど悪い様子もなく、不断は新聞など読んでおりました。

 

ある日、看護師さんが、「付き添いの人に来て下さい…」とのことでしたが、丁度私が買い物に出ている留守なので、夫が行ってみたそうです。けれども病院の方では「本人には言われないことですから付き添いの人に来てくれるように…」と言われたそうです。

 

私は買い物から帰ってみると、夫は自分の病気が悪性と思ったのか、先(さっき)まで本などを読んでいたのが布団かぶって心配そうにしておりました。本当にあの時の気持は、言葉では表現出来ません。でも私は、帰宅の時間の関係で、後に気がひかれながら家に帰って来ました。帰って息子達に、その話を話したところ、實は病院の先生に癌らしい?と言われたそうですが、私が心配するから…と言って教えてくれなかったのです。それで癌ということが分かったのです。 

 

赤十字病院では、「これは手術をしても、七、八分通りは見込みはないけれども、先ず手術をして、手術後、一本一萬円の注射を二十本ぐらいしてみるより療法はない」とのことでした。それも、「命は保証出来ない…」とのお話でございました。その話を聞いて私は、夫の母親の實家に相談に行きました。いろいろ話をしておりますところへ、○○○さんの奥さんが見えました。

 

素直に私の話を聞いて下さいました。それで○○さんの奥さんが、「なんと貴女の旦那さんのような丈夫な人が、そんな病気はあるはずがない、先ず秋田へ行って「生命の實相」のお話を聞いて来なさい…」と言ってくれました。私はその話を聞いて、翌日夫に隠れて親戚の人と二人で、秋田へ尋ねて行きました。行ってみましたら、本当に、なるほどと思う話でございました。「病気本来ない…」というお話、病気を苦にしないで、毎日明るく笑って暮らすお話、本当の御先祖様の拝み方、御聖経の誦(あ)げ方など詳しく教えて参りました。帰りに、病院の夫の所へ行って、○○に行って来たお話をしたら、「今まで頭ががんがん痛んでいたがすっきりした…」と喜んでおりました。

 

私は、本当に良かった!!と思わず合掌しました。丁度間もなく、秋田の練成会があるお話をしましたところ、夫もよく練成に参加させてくれましたので、五日間の練成に参加させて頂きました。練成中も、先生方のお話は、まるで私のためにして下さるような気持で一ぱいでした。練成も終りましたが、難しい真理などはよく分かりませんが、夫はその後、手術もなにもしなくとも間もなく退院致しました。順潮に良くなりまして、以前よりも健康でございます。病院の先生方も、驚くやら喜ぶやらでございました。本当に○○の先生方のお蔭でございます。


有難うございます。(拍手)


一體これはどうしたことだろう。物質的療法面から治療法を進めて行くならば、「手術をしても、七、八分通り見込みはないけれども、先ず手術をして手術後、一本一萬円の注射を二十本ぐらいしてみるより療法はない」という医師の診断だった。

 

ところが、癌を心の象徴が肉體面にあらわれたものとして、“病気本来無”の真理、心を明るくもって笑って暮らすこと、先祖まつりを大切にして聖経を誦げること、そして五日間の練成で、“心の転換”が出来たとき、癌は消滅したと見えて、「手術も何もしないで病院から退院の許可が出て以前よりも健康になり、病院の先生方も驚くやら喜ぶやら」の状態にまで健康が快復したのでした。