人生は想念の総決算

 

この世界には"原因結果の法則"というものがあるのである。それは"物質の世界"に於ても、このような原因をつくれば結果は斯うあらわれるという"自然の法則"というものがあるのであるが吾々が運命を支配する上に重要なのは、物質の世界にある物体の移動(原因)が、他の物体にこんな結果を及ぼすという物理的な因果関係よりも、"心の世界"にあるもの(原因)が"物質界"にこのような結果となってあらわれるという因果関係の方なのである。

 

心の世界"にあるものとは「想念」即ち「心に想うこと」である。「心で想うこと」が「形の世界」に結果としてあらわれるのである。

 

吾々がこの人生に於て如何なる幸福な生活を送ることを得るか、悲惨な生活を送らねばならぬかは、吾々が常に何を想念しているか、一日のうちの大部分の時間に、何を考えているかによって決まるのである。


人間の運命は常に吾々が何をより多く思っているかの総決算が毎日弾き出されている訳である。