心から愛する人と、一緒にどこかでひっそりと暮らすことは罪でしょうか。
心も身体も冷え切って、私はどうしたらいいのか、と蝋燭の火を頼りに階段を昇るけれど、誰も居ない。声もしない。何も聞こえない、
愛する人だけで暮らしたいけれどそれもままならない現状は、私の身体を血だらけにしていくようだ。
誰か助けて、と言う前に、それを言ったらおしまいだ、と思う気持ちが働いて何も言えずに黙ったままの人形の私を
誰か、助けて、と本当は叫びたいのに
それに気づいて手を差し伸べてくれる誰かをずっと何年も待っている自分が愚かしい。
愛ってなんだったろう。10数年愛し続けたあの人は今はどこへ居るのだろう。
いつも人ごみを避けては、目立つことを避けて歩く自分に 無意識に人との接触を拒んでいた日々を後悔しつつも、私はいつも待っている。
心の底から愛せる誰かがいつか私の手をとり、抱きしめてくれることを。
ただの酔っぱらいのたわごとと、笑ってくれたらいいのだろうが。