昨日、バスケの帰りに本屋に寄ったら、読みたい本が4冊新しく登場していたので買ったのですが、既に3冊読んでしまい、残り1冊となってしまいました。読みたい本はすぐ読んでしまうので、読み終えると少々勿体無い感じもします。
その4冊のうちの1冊が、「あなたはなぜ働くのか」。元トリンプ・インターナショナル・ジャパンの吉越浩一郎氏の最新著作です。
吉越氏といえば、「残業ゼロ」「ワークライフスリープバランス」「本生」などのキーワードがどの本にも一貫して登場するくらい、彼の主張は常に一貫しています。
そんな吉越氏の人生観や仕事観には、僕もかなり共感していて、ほとんどの著書を読みました。全てが効率では無いかも知れませんが、基本的に仕事は決めた期日までにいかに集中して効率的に精度を高く仕上げるかだと思っています。
人生に無駄やゆとりは必要だと思いますが、なんとなくだらだらは良くないと思います。どんな職業でもプロフェッショナルの働く姿は美しいものです。そこにはだらだら感はありません。
吉越氏がなぜ残業ゼロにこだわるか。それは、「仕事は人生の一部に過ぎない」から。仕事人として生涯現役という生き方はそれはそれで素晴らしいに違いありません。一方で、ある時期が来たら、仕事人としての人生を終え、他のことを楽しむこともまた素晴らしいことだと思います。
仕事に比重を置きすぎると、引退したときに仕事以外のものが何も無く途方にくれる恐れがあることに、吉越氏は警鐘を鳴らしています。そんな虚しい人生は送って欲しくないと思っているからです。
この本では、なぜ働くかについて、「お金を稼ぐため」と「自己の成長のため」の2つにシンプルに答えを示しています。もちろん働く理由は人それぞれです。ただ、お金についてはすべての人に共通した理由なのは明白でしょう。従って大切なのは、お金以外の、自分にとって働く理由を明確にしておくことだと言えます。
それはそんなに簡単に分かることではないかもしれません。僕も正直、本当の働く理由はなかなかはっきりと言えません。ただ、自分にとって大切なのは、働くことそのものというよりは、働くことで、家族との大切な時間を有意義にすることだということだけは確かです。そして、やはり人として成長し、他者や社会に貢献したいから働くというのも大切な部分です。
あなたにとっての働く理由は何でしょうか?これは就職活動中の学生だけでなく、全ての働く人々にとって大切なテーマだと思います。