★★★顔の非対称をどうやって治すの?②★★★ ★ねじれを含む複雑なケースをいかに正確に治すか★ 今日はちょっとハイレベルな非対称の治療についてお話します。 以前のポストで顔の非対称は、両顎手術において上顎の短縮する量に左右差をつけることで治すというお話をしました。 ただ、実際には非対称というのは3次元的な話ですので、二次元の左右の調整では片付かないのは賢い方なら容易に想像がつきますよね。 今回のお写真ででているガイコツさん かなり曲がっていると同時になんだか捻じれている印象ありますよね? そう、実は 顔の非対称には、 ①正面から見た歯の左右の傾き(歯がシーソーのように傾いている) → ロール ②真下から見たときのねじれ(骨がツイストしているイメージ) → ヨー ③正中のズレ:そもそも真ん中の位置がずれている(中心点が(x,y)=(0,0)ではなく、(2,0)になっているイメージ) があります。 ロールは主にアゴ先の位置に関係し、 ヨーは口元の左右のこんもり感の違いや、エラの部分のアウトラインの形の左右差に関係してきます。 これらを全て完璧に治して左右差というのは改善します。 さらに、通常 非対称にはシャクレや、顎なしなどを合併したりしていることが多く 移動の方法は更に複雑になります。 今まで行われてきたレントゲンでのシミュレーションでは少なくともヨーのねじれを表現することは全くできません。 すなわち、手術の計画自体が立てられないのです。 ですから捻じれのある非対称の患者様は3Dシミュレーションでの綿密な計画をたててくれるところでしか手術を受けては行けないと思います。 我々は、3Dシミュレーションで作成したデータを元に3Dプリンターで作成したマウスピースを用いることで実際の手術を正確に行えるような工夫を行っています。 非対称の治療というのは非常に奥深く、治療する私達としても非常にやりがいのある治療です。 非対称にお悩みの方は、お力になれるかもしれません。 是非一度ご相談ください。




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