100%正しい人なんていない ― 分断の時代に必要な考え方
私は毎日30分ほどの時間を使って、世の中で何が起こっているのかをチェックしています。「このメディアなら100%信頼できる」と断言できる情報源は存在しないかもしれません。それでも、世界各地に常駐ジャーナリストを配置し、実際の映像と共に、できる限り主観を排して事実を伝えようとする姿勢において、イギリスの公共放送BBCニュースは、短時間で世界の動きを把握できる貴重な情報源だと感じています。世界に広がる「正義 vs. 間違い」の構図そうした情報に触れる中で、最近特に強く感じることがあります。それは、「自分(たち)は正義で、相手(たち)は間違っている」という考え方が、世界中で対立を生み、その溝をますます深めているということです。「二極化」や「分断」という言葉を日常的に耳にするようになった今、この現象が、実は数千年前から語り継がれてきた宇宙の原理を映し出していることに気づく人は少ないかもしれません。 “Everything is Dual; everything has poles; everything has its pair of opposites; like and unlike are the same; opposites are identical in nature, but different in degree; extremes meet; all truths are but half‑truths; all paradoxes may be reconciled.”ーThe Kybalion 「万物には二面性がある; 万物には極がある; 万物には対がある; 似たものと異なるものは同じである; 対極は本質において同一、ただし度合いが異なる; 対極は交わり合う; すべての真実は半分の真実にすぎない; すべての対立は和解できる。」ーキバリオン(※日本語訳は筆者による)伝承によれば、これは8000年前の賢者が語ったとされる言葉です。当時は理解できる人が少なかったかもしれませんが、現代に生きる私たちの多くは、この言葉の意味を直感的に理解できるのではないでしょうか。後に登場した偉大な科学者や哲学者たちも、結局はこの宇宙の原理を彼らの手法で証明したにすぎません。「半分の真実」を見抜くことこの原理に照らせば、100%正しい人も、100%間違っている人も存在しないことが見えてきます。誰もが半分の真実を持ち、同時に半分の誤りを抱えているのです。(ちょっと極端な例ですが)たとえば、「猫の方が犬より絶対にかわいい」と思う人がいる一方で、「犬の方が猫より絶対にかわいい」と感じる人がいるのも当然です。どちらもその人にとっての真実であり、同時にどちらも完全に正しいわけではない、ということが言えます。対立を乗り越えるためには、この事実に向き合う人が増えることが欠かせません。「自分は正しく、相手は間違っている」という思い込みから解放されることで、少しずつ溝が埋まり、和解という中庸の地点に近づいていけるのです。また、誰かを批判したくなったり責めたくなったり、つい相手を論破したくなる時も、あるかもしれません。そんな時には、その裏に「自分の方が正しい」「相手に認めさせたい」というエゴ(承認欲求)が隠れていることに気づくことが大切です。この気づきを持つことで、自分の言動を少し立ち止まって見つめ直すことができ、対立を深める前に冷静に考える余裕が生まれます。それでも沈黙してはいけない場面とはいえ、私たちが黙っていてはいけない場面もあります。- 生命や身体を脅かす行為(暴力・殺人など)(※自分や他者を守るための正当防衛は含まれません)ただ、最近では「正当防衛」という名目で範囲を超えた攻撃が正当化されることもあります。たとえば学校や職場での「やられたからやり返した」という暴力やいじめ、国際紛争における「守るため」と称した報復や支配などです。どれも決して許されるものではありません。- 心を傷つける行為(いじめ・差別・ハラスメントなど)- 嘘や偽りによって人に損害を与える行為- 財産を奪う行為(盗みなど)- 自由や選択の権利を奪う行為これらは「明らかに間違っている行為」であると認識しなければなりません。例えば、誰かが一方的に傷つけられているのを見て「自分は中立だから関わらない」とすることは、結果的に悪を容認し、加担する行為になってしまいます。だからこそ、明らかに間違っている行為に対しては、はっきりとNOと言える勇気を持つことが大切なのです。必要なのは「溝を埋める行動」もし、二極化や分断が進むこの世界に危機感を抱いているなら、相手を批判するのではなく、互いの間にあるギャップをどう埋めるかを考え、それを行動で示すことが大切です。たとえば、意見の違う人の話に耳を傾ける、小さな共通点を見つけて認める、自分の考えを柔軟に伝える、そして相手の良い部分を素直に褒める――そんな日常の一歩一歩が、分断を和らげ、信頼関係を築き、やがて社会全体の溝を埋める力になります。和解の方向へ進むために必要なのは、勇気ある「中庸への歩み寄り」です。(自分も相手も尊重しながら、互いに歩み寄ることを意味します。)では、あなた自身はどうでしょうか。身近な場面で「自分は正しい」「相手が間違っている」と感じたとき、その溝をどう埋めることができるでしょう。批判や対立を深めるのではなく、一歩を踏み出して和解につなげる。一人一人のその積み重ねこそが、分断を乗り越える力になるのです。ヒーリングサロン・四つ葉のクローバー あらゆる人のための形而上学的ヒーリングサロン。www.sayuriwk9luckyclover.com