なんだ?このポーズは。(笑)
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小学校教員になった長男が言っていました。
「学校の役割って、転ばぬ先の杖なんだってさ。
可愛い子には、旅をさせないんだって。
何だか、すごくそれにモヤモヤするんだよね」
「どうしてモヤモヤするの?」
「オレたち、ゆとり世代じゃん?
小中学校で、それやられて
高校・大学で、マジ病む奴が続出したんだよね。
転ばぬ先の杖されて、
オレって結構、イケてんじゃん?ってみんな勘違いして、
高校・大学で、自分一人だとすぐ転んじゃうという現実を突きつけられて。
そういうのを、間近で見て感じてきたから、
自分の生徒に、転ばぬ先の杖。
やりたくないんだよね〜
結局、子供のためにならないもん」
「なるほど」
喧嘩させない。怪我させない。問題を起こさせない。
教師が先回り先回りして
問題を回避させていたら、そりゃあ
子どもは成長できないよね。
問題を起こさないで済んだ子を
「みんなと仲良くできたね。成長してるね。」って
何か違う。
そんな先回りも、ずっとやってあげられる訳でもなくて、
問題も喧嘩もケガの痛みも
いつかはする羽目になる。
小さいうちに
自然の成り行きで
経験しておくことも、大事。
何もかも、先回りされちゃ
先回りされなくなった瞬間、
パニクるよね…
とはいえ。
問題が起きてからの対応が、
きっと大変すぎるんだろうな。
「そうなった責任をとれ」
とか言われたら
学校側は、そうならないようにするしか、ないもんね。
問題が起きても、
誰がその責任者かとか
誰が悪かったのか…という話ではなく
「大丈夫、何とかなる!」
そう教えてあげられたらいいのかな。
転ばぬ先の杖…は、何も先生だけでなく
母親もやってしまいがちかもしれない。
無意識に、「失敗してほしくない」
「問題起こしてほしくない」
そう思っている。
その奥には、失敗して傷ついた…
そしてまだその傷が癒えていない
過去の自分がいるんだよね、きっと。
「転ばぬ先の杖」の本当の理由は、
大人の心の中の怖れた。
「傷つきたくない」
それだけなんじゃないかな。
でも結局、子どもはどこかで傷つく体験をするのだし、
だったら「傷ついても、大丈夫だよ!立ち直って生きていけるよ!」
そんなことを子どもに教えてあげられた方がいい。
大人が強くならなきゃ…だよね。