(長いです)




分娩台に上がってから、痛みがすごくて、



話すのも辛くなってきた



主人が気にして、いろいろ話しかけてくれるけど、話返す気力がなくなってきた



いきんでーと言われるけど、よく分からない



陣痛がきそう〜くる〜あ〜〜きた〜終わった〜



みたいな波が、何度も何度も押し寄せてくる



今までに体験したことがない痛みが不安だった



助産師さんに、「怖い」って言った



仰向けでいきむのがよく分からない



未知への怖さと不安、そして痛みが続く






分娩台に上がって、1時間半を過ぎたくらいに



周りがバタつき始めて、



モニターがピーピーいうてるアセアセ



私はなんか朦朧としてて、



どうも、赤ちゃんの心拍が落ちたみたい…



ドラマで良く見る酸素マスクをつけられ、酸素10リットル



生き返る〜って感じやったキラキラ



あとから聞くと、吸引の準備とかもいろいろしてたみたい



私は体力も気力も消耗してて、よく分からなかった



だんだん陣痛は弱くなってた



少しすると、モニター音がまたピッピッピって言い始めた


赤ちゃん心拍回復


ここで2時間くらい経過



陣痛はかなり弱くなった…




スタッフはお昼の休憩時間ということで、


交代で休憩へ


私はフラットになった分娩台で横向きに



横向きがラクやった



天井や窓をぼーっと見ながら、


私ががんばらな産まれてくれへん、
無事に産まれてくれるなら、今から帝王切開になってもいい、
私に産むことできるんやろか、


とか、頭をぐるぐるめぐってた


しゃべる気力はない


主人が差し出してくれるペットボトルのお茶を口を潤す程度に少しだけ飲んだ




分娩室に入って2時間を過ぎ、陣痛が弱いので、



陣痛促進剤を打ちましょう、と



主人が同意書にサインする



点滴の針、いつもなら怖いのに、


もうご自由にどうぞって思えるくらいやった



点滴を入れたあとくらいから、また陣痛が強くなってきた


私が産む、がんばると決めないと…


赤ちゃんは産まれようとしてくれてるのに…


覚悟を決めた


横向きの方がいきみやすいから、この姿勢でいきませてほしいとお願いする


ある程度、赤ちゃんがおりてきてくれるまでそれでいきましょう、と言ってくれた



いきみ方を自分なりに試行錯誤


横向きは本当にいきみやすかった



だんだんおりてきてくれたみたいで、仰向け、出産準備に



助産師さんが褒めてくれる
 

あーこういう感じなんや


思ってたより腹圧も、力むのも弱かったみたい


普段、仰向けでいきむことないもんなあ…



そして、だんだん陣痛に合わせる、というのが分かってきた


排臨です、と助産師さんが小声で言ってるのが聞こえた


頭見えてるよーって



あーやっとここまできた


何回も何回も陣痛のたびにいきむ



私、必死えーん



主人が時々、頭を撫でてくれるのがうれしかったし、安心した



そして、あんなに嫌だなあと思ってた会陰切開



「最後、赤ちゃんが産まれてくるお手伝いしますね〜」とドクター


熱い感じはしたけど、陣痛の痛みに比べたら気にならなかった


うーーーーーんと息を吐きながら、いきむ


いつもより長く息を吐きながらいきむ



なんて表現しようか、にゅる?ぬるるる?ずるる??


なんかそんな感じで、赤ちゃん出てきてくれた




オギャーオギャー



すぐにカンガルーケアで私の胸の上に来てくれた



「あったかい」


赤ちゃんに触れて、思わず言った第一声



そのあと、涙が溢れて、溢れて、声出して、嗚咽しながら、大号泣



うれしかった


ホッとした


私、赤ちゃん産むことができたんやって


赤ちゃん元気で産まれてくれて、ありがとう



しばらくの間、大号泣えーんえーんえーん



分娩台に上がってから、4時間以上経過



予定日より、2週間以上早い出産やった



2935グラムの男の子出産




ありがとう
ありがとう
ありがとう



痛みと付き合い、出産することができた自分に対して、達成感みたいなのをすごく感じさせてもらった



そばにいてくれた主人、スタッフ、そして家族や、妊娠中から気にかけてくださった方々、すべてに感謝しかなかったピンクハート