こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 10月1日(日)に観戦した秋季高校野球埼玉県大会準決勝の山村学園✕花咲徳栄の観戦記です。

 

 山村学園の勝ち上がりは初戦はコールド勝ちで順調な滑り出しでしたが、3回戦、準々決勝はやや苦戦。3回戦の早大本庄戦は1点リードの終盤で突き放すやや苦しい展開。準々決勝の埼玉栄戦は同点で迎えた終盤8回に勝ち越し。6-3でこの準決勝に進んでいます。ただ接戦にも確実に勝てる粘りのチームというここまでの戦いです。

 

 花咲徳栄は打線の好調が目につきます。ここまで3試合で36得点。3戦コールド勝ちですが、準々決勝の聖望学園戦は5失点。初戦観戦したときは投手力のチームと感じましたが、この試合はある程度の失点を打力がカバーできるかが鍵かなと感じます。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 10月1日(日) 県営大宮公園球場 第2試合

 

 

 バッテリー

 

 花)岡山、上原-田端

 山)西川-藤原

 

 本塁打)石塚(花)

 三塁打)石塚(花)、目黒(花)

 二塁打)田中(山)

 

 試合は6回表に集中打が出た花咲徳栄がこの回4点を挙げ再逆転に成功。終盤の点の取り合いを制して8-5で勝利。決勝進出とともに関東大会進出を決めました。

 

 敗れた山村学園は惜しかったですね。相手を上回る12安打を放ちながら、チャンスに長打の出た花咲徳栄の巧者ぶりに敗れた感じです。

 

 ◎先発投手

 

 

 山村学園の先発はエースナンバーの西川。左腕の本格派です。クセのないフォームから繰り出される球はキレがよく、力と技を兼ね備えた投手と感じます。この日は9回完投で被安打10、与四死球5、奪三振5、失点8。全般的に好投したと思いますが、花咲徳栄の勝負強さの前に屈した感じです。

 

 

 

 花咲徳栄の先発は岡山。本格派の投手です。この日は5回を投げて被安打4の3失点。まずまずの出来だったと思います。1点を勝ち越されて降板となりましたが、試合の流れを考えるとほぼ予定通りの投手交代だったと思います。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 花咲徳栄は初回、2死1塁から4番・石塚が先制の2ラン。早くも2点を先制します。

 

 

 2点を追う山村学園は2回裏、4番・田中が2ベースで反撃の狼煙を上げます。ここで5番・藤原がセンターへタイムリー。1点を返します。さらに山村学園は相手エラーで得た1死3塁から内野ゴロの間に同点とし、試合を振り出しに戻します。

 

 

 2-2の同点で迎えた5回裏、山村学園が逆転に成功します。この回先頭の7番・宮本がヒットで出塁すると、8番・西川が送りバントを決めて1死2塁とします。ここで9番・磯が勝ち越しの2ベース。山村学園3-2と試合をひっくり返します。

 

 

 リードを許した花咲徳栄は6回表にすぐに反撃。この回先頭の斉藤の当たりを一塁手がエラー。その後四球、バントヒットで得た無死満塁のチャンスに、第1打席でホームランの4番・石塚を迎えます。

 

 石塚は期待に応え右中間に走者一掃の3ベース。5-3と一気に逆転に成功します。さらにこの後5番・田島にもタイムリーが出て一挙4点。6-3と花咲徳栄3点リードとなります。4番・石塚はこの時点で5打点。まさに4番の仕事してましたね。

 

 

 試合は終盤戦を迎え山村学園が8回裏に3本のヒットで1点を返し6-4と迫りますが、9回表に花咲徳栄は2死満塁から5番・田島がセンターへ2点タイムリー。8-4とダメ押し。試合を決定づけました。

 

 

 9回裏粘る山村学園は3安打で1点を返しますが反撃もここまで。8-5で花咲徳栄が逃げ切って決勝戦進出です。

 

 チャンスに一発の出た花咲徳栄打線は本当に勝負強いです。とくにこの日は4番・石塚が5打点、5番・田島が3打点と中軸の活躍が勝利を呼びました。少し投手陣が打たれてはいますが、試合の流れの中ではさほど心配するほどではないかと思います。

 

 山村学園は惜しかったですね。特に6回から登板の花咲徳栄のエース・上原から8安打で食い下がった打線は見応えありました。エースの西川投手の奮投も、負けはしましたが評価に値します。ただ走者が溜まった状態での痛打は惜しかったですね。これに関しては徳栄が勝負強かったとしかいいようないです。

 

 花咲徳栄はまる3年くらい甲子園行ってないのかな。このチームは期待できます。関東大会頑張って下さい。このブログがアップされる頃は結果が出ていると思います。