こんばんは!サヨナラヒットです。
春季高校野球東海大会はセンバツ出場の三重県代表の津田学園が優勝して幕を閉じました。その東海大会の準決勝を観戦してきたので、観戦記をアップします。
春季高校野球東海大会の準決勝のカードは、浜松商(静岡1位) vs 菰野(三重2位)、津田学園(三重1位) vs 県岐阜商(岐阜2位)の対決となりました。
それでは第1試合の浜松商 vs 菰野の観戦記アップします。
◎ 5月25日(土) 草薙総合運動場硬式野球場
菰 野 020 000 100 3 H8 B6 E4
浜 松 商 000 060 30X 9 H9 B3 E0
菰)池田-中野-花村
浜)細田-瀬戸口
二塁打)瀧本(浜)、山本陸(浜)、福井(浜)
2点を追う浜松商は5回の裏、相手エラーに5本のヒットを集中させ、打者一巡の猛攻で大量6得点を挙げ試合を決めました。菰野は試合を通して4つのエラー。失点に直接結びつく痛いエラーも出て、無失策の浜松商と比べると守り負けと言った試合でした。
浜松商は大型チームとはかけ離れますが、チャンスに集中打と勝負強さが光りました。守っても細田、瀬戸口の投手陣が3失点で凌いで決勝進出です。
浜松商の先発は2年生左腕の細田。小柄な投手で緩急を使って打たせて取るタイプのようですが、制球に苦しみ、5回までで与四死球5を与える内容はあまり褒められたものではなかったですね。打たれたヒットは4本、失点は2と言うことを考えると、思い切ってストライクゾーンでもっと勝負してもよかったのかなぁと思います。
菰野の先発はなんと1年生の池田。まだフォームが固まっていない感じですが、ダイナミックなフォームから投げ下ろすピッチングフォームは将来性を感じます。まだストレートも130㌔を超える程度でしたが、角度もあって制球もまずまず。今後の成長が楽しみな投手です。
この日は2イニングのみで交代。打者6人を完全で抑えて2番手へ。監督としては最初からそのつもりだったようです。
先制したのは菰野。2回に制球の定まらない浜松商・細田から4四死球の押し出しで先制すると、3番・川上がライト前にヒットを放ち2点目。2-0と菰野が追加点を挙げます。
さらに続く2死満塁のチャンスに打者は投手として注目の岡林。この日は4番・レフトでの先発出場。岡林は2死満塁のチャンスで打席に立つと、ライトへ痛烈な打球を放ちますが、その打球は惜しくもライトの守備範囲。三者残塁に終わり菰野はビッグイニングにすることは出来ませんでした。
ここは浜松商がよく踏ん張りました。
2点を追う浜松商は5回の裏に反撃します。この回ヒットと四球で得た1死1,2塁のチャンスから9番・細田の代打・近藤のショートゴロが相手エラーを誘って1点を加え、なお1死2,3塁のチャンスを迎えます。
ここで1番・瀧本がライト前にヒットで2者が生還。浜松商は3-2と逆転します。
さらに浜松商はその後、2番・鈴木涼、4番・福井、5番・小野田と3本のタイムリーでこの回合計6得点。試合を一気にひっくり返し6-2とリードを広げます。
7回に1点を返された浜松商でしたが、7回裏に3番・山本陸、4番・福井の連続ツーベースで3点を追加。9-3とさらにリード広げます。
浜松商は6回から2番手で登板した瀬戸口が1失点の好投で凌ぎ、9-3で浜松商が決勝進出を果たしました。
小柄な選手が多い浜松商ですが、試合巧者ぶりが目につきました。とくに2番の鈴木涼が2本のバントヒット。3,4番にもチャンスに一本が出て、それぞれの選手が役割を果たした感じです。投手陣も背番号18の先発・細田、2番手の瀬戸口がよく踏ん張ったと思います。
敗れた菰野は4つのエラー。あとは菰野はバントシフト後の2塁ベースがら空きになってします隙があり、バントヒット後の打者走者の2塁進塁を許す場面が2度ありました。少しフォーメーションも課題になるのかなぁと思います。浜松商は狙ってましたかね。走塁を褒めるべきかな。
ドラフト候補にも挙がる、菰野のエース・岡林の登板はありませんでした。しかし、先発左腕の池田、右本格派の2番手・中村、3番手・花村はなかなか伸びのよい球を投げてました。菰野の投手陣は層が厚いと思います。