「人に話すということは良いですよ。
 話しながら自分の中で気持ちを整理できるので」

「まずは伝えましょう。
 伝えないと始まりません。
 伝わるかどうかは期待せずに、
 ただ気持ちを伝えましょう。」

訳あって心療内科に行った際に
先生からかけられた言葉だ。

この言葉が身に沁みるかどうかは
半々だなと思う。

第一に、話すことは良い。
但し、話す気力があるならば、だ。

話すということは
即ち気持ちや感情を出す作業だろう。

高揚するような嬉しい感情は
弾みながら口から出るだろう。

抑えきれない悲しみも涙と共に
文字通り言葉が溢れ出るかもしれない。

喜怒哀楽、なんだろうが
胸の内を言葉にして
(時には言葉にならなくても)
発声できればいいだろう。

怒りのあまり、アーーーッと
叫びたい時はそれもそれで良し。

ただ、疲れ果てていて
人と会うのも目線を合わせるのも
はたまた言葉を選んで
伝わるように順序よく説明するのも
勘弁してくれ、という時もある。

そんな人に
「話すとスッキリするよ。」
「いつでも聞くから話してね。」
なんて言葉は重荷になるかもしれない。

うん、ありがとう、
また話したくなったらお願いするね

そんな言葉すらしんどいときもある。

ショックなことをまた思い出して
自らの口で記憶を再構築する事で
二度、三度傷付くこともある。

過去に
「何でも言ってな~」
と優しさで言ってるのだろうが

「悩みがあれば聞くで」
「話したほうが楽になるで」
と突っ張り相撲のように
言葉を並び立てる友人がいた。

その友人は悩みがあれば
何でもすぐ話すタイプだったそう。

私は思いを巡らせてしまうタイプ。

人に話すにも何度も言葉を選んで
飲み込んで迷ってしまうので
話すにもタイミングが必要である。

これは余談だが、
心配だから頼って、話してと
言ってくる中には

なぜ元気がないのか心配
→分からないのは(自分が)不安
→知りたい(≫力になりたい)
のように、

心配という優しさの奥底に
何があったのか単に知りたいという
自分の好奇心を満たしたい人も
いるような気がする。

同類で、
力になるからね、何でもするからね
と言いながら
してあげたい思いが強すぎて
してあげることで達成感を得る人、

一言で言えば、
ありがた迷惑な人もいる。

もちろん、それもあってか
前述の友人は今や「元」友人である。

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「まずは伝えましょう。
 伝えないと始まりません。
 伝わるかどうかは期待せずに、
 ただ気持ちを伝えましょう。」

先生のこの言葉もまぁ理解はできるし
実際のところ、そうなのだろうが
その言葉がまた私を苦しめる。

それができていたら苦労せんよ、と。

一番、伝えたい相手に伝える理由。
それはやはり伝わってほしいから
伝えるのだ。

私はブログの「半生を辿る」カテゴリでも
いつか書くだろうと思うが、

伝えたい時には伝え方
(タイミング、言葉のチョイス、トーン)
をかなり考慮するタイプだ。

伝えたい、
つまり気持ちを受け取って欲しい
(=こちらの要望を通してほしい)
のでもはやビジネスの交渉のように
戦術を練ってシミュレーションを重ねないと
伝えられないほどだ。

どれほどの要求をするんだ?と
思われるかもしれないが
軽いものから重いものまで様々だと思う。

それこそ
便座のフタは必ず閉めてほしい
から
私は夫婦関係を仲良く継続したいので、
交際中から結婚後も続けていた女遊びを
全て白状してほしい
(私は全て知っているが自分の口で
 きちんと説明してほしい)
までだ。

前者も軽い内容の例として上げたが
男の習慣というか、
夫の個人の長年の習慣を
こちらの都合に合わせるのは
それはそれで申し訳ない気もしたし
(こちらも始めは我慢していたが
 生理的に無理だったので)

軽くすぐ伝えて即座に伝わればいいが
軽く伝えると夫も軽く捉えて
すぐ忘れて何度も言う羽目に
なるのもよくあった。

そしてそれが、私の言う事なんて
軽くどうでもいいように扱ってるんだと
ストレスになるのだ。

だから、やはり伝え方とタイミングは重要だ。

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伝えたい、気持ちをわかって欲しいと
押し付けるのもよくないのだが

単純に気持ちを何度も何度も伝える事も
体力や気力がいる…と思う…

が、今書いていて気付いたが
私が少数派なのだろうか。

先生の言うとおり、
まずは伝えて見ましょう♪な
軽い感じで何度も何度も伝えるのは
苦痛を感じないことなのだろうか。

書いていて不安になってきたので
どなたか教えてほしい。

私は割と気持ちもしんどさも抑え込んで
計画を立て、ここぞという時に
1回で気持ちを伝えて(理解してもらって)
解決!なパターンが多いが…。

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気持ちは伝われば嬉しいが
伝わらないと伝える前よりも傷つく。

愛の告白に似ている。

でも、愛の告白は
玉砕してもどこかスッキリするよな…。

伝わらなくてもモヤモヤと
抱え込むことはしんどいので
(現にそれでブログの更新が
 全くできなかった(笑))

とりあえず私は気持ちを伝えるより
ただツラツラと書く事にした。

このようにあえて公開のブログを
選んだのは

どこかで誰かに聞いて(読んで)ほしい
あわよくば反応がほしい
そんな欲があるからだろう。

読んでくださった方、
こんなまとまりのない文章で
本当にごめんなさい。
いや、そんな言葉よりも
本当に本当にありがとう!

私のただの日記を読んでくれて
あなたのおかげで
私は救われます!

私にとっての心の先生は
あなたかもしれませんね。