大家族の13人の内の末っ子として

私は誕生した。






名前の由来は母親の好きなアイドルの

名前から取ってつけられたらしい。


(なんとも大家族らしい適当さ)






家は大阪のとある田舎。


一際狭い3LDKの集合団地で育った






生活と言えば、かなり貧乏な家庭だった。




ご飯は一つの大皿に彩りを無視した

具材一つのみ。



それと白米と玉ねぎと豆腐が入った味噌汁。



野菜は全くといってない。



それを11人が一斉に食べ始めるのだ。




いや、その光景は凄まじい。



我先にと箸が飛び交い

気を抜いて皿を見るとすぐ空っぽになる



そう、これは戦なのだ。




おかわり?





そんなものは存在しない。

弱肉強食の世界なのだ。




そんな中末っ子でもあり


小柄な方だった私はすぐに戦に負け、

白米と味噌汁を混ぜ込み

ねこまんまとして流し込んでいた。





家はボロボロで娯楽はまずない。


外食も皆無。


服もお下がりが当たり前。


おやつはパンの耳を揚げて

砂糖をつけた物だけ。


数ヶ月毎に電気やガスが停まる。










唯一の娯楽はファミコンだった。




兄妹で人生ゲームをしたり

中々楽しく過ごせていたと思う。



だが、一つ今思えば嫌だったのが

















常にゴキブリがいる事だ。






今考えると異常だが、

夜中トイレに起きて

電気をつけると数百匹が

一斉にサーっと逃げる光景が

その時の私には当たり前であり

恐怖心など全くなかった。

(今は死ぬほど苦手)



お弁当のおかずの中に

お浸しの中


同じく浸された

ゴキブリが入ってるのも良くあった。





そんな生活で育った私は

なんとか生き延び

小学校に通う事になる。






続く。