こんばんはニコニコ


今日は冬晴のあたたかな一日でした。

お昼ごはんを食べたあと、駅前まで家族で散歩しました。

道すがら、道路に這いつくばっている蜂を見かけました。

這うように少しずつ進む冬の蜂。

その姿にふと思い出した句。


冬蜂の死にどころなく歩きけり 


この句は村上鬼城という俳人の句です。

初めてこの句を目にしたとき、

なんて寂しくて詫びしい句なのだろうと衝撃を受けました。


季語:冬蜂

体力温存のため、巣の中で仮死状態になって眠っているが、暖かな日には眠りから覚めて、夢うつつで徘徊したりする。動かないことが多く、飛んでもその姿は弱々しい。


飛ぶことなく弱々しく歩いている冬の蜂。

その姿がまるで、死期を予期し、自らの死に場所さがしているかのように作者には見えたのでしょう。

冬蜂に自分の人生や心情を重ねて詠んだのかもしれません。


今日はそんな村上鬼城の句からの発想を得て句を作ってみました。



【今日の一句】

冬蜂の日当たる方へ這ひゆけり