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マイローに私の髪を託して、私は彼の毛を少し貰った。
これから私が会うひと見るもの過ごす日すべてが、おまえのものだよ。
私が死ぬまで、世界は広いということを知っていって欲しい。

電車以外にも早くて大きいものがあって、飛行機とか船とか。新幹線はもっと早いよ。
海も見てないね。お風呂が好きだからきっと気に入るよ。
まだ子供だから、他の犬が気になって仕方なかったね。友達もっと欲しかったね。

虹の橋で待っててね。また一緒に走ろうね。
こっちで出来なかったことたくさんしよう。
寂しくなったら呼んでね。それまでこっちにいるから。

マイローは前に進めないのに。私は何を躊躇うのだろう。
マイローは食べられないのに。私はなぜ食べているの?
マイローは走れないのに。なぜ私は走ってるんだ。
明日は彼の好きな電車に間に合うかな。