今日は
六本木に行く予定が

乗り換えの駅で降り忘れ
戻ろうと思ったら
また違う電車に乗ってしまって

さらに遠くへ…

着いたのが
九品仏駅。

なんでここなんだろう。

仏って文字を見て
お墓参りのことを思い出した。


...


今日
父と母が
おじいちゃんのお墓参りに行ってる。

行きたいと思ってたんだけど
午前中に荷物が届く予定があって
わたしは行けなかった。


お墓参りは

幼いころ
わたしはよくおばあちゃんと一緒に行ってた。

よくというより

行くときはおばあちゃんがいつも一緒だった。


お盆の時期に行ってたから

蚊がいっぱいいる場所で
おばけとかちょっと怖い場所だと思ってたけど

今日ふと

お墓は
大切な人が眠る場所なんだって思った。


おじいちゃんは
わたしが生まれる前に亡くなっているから
わたしは思い入れがなくて

幼い頃には
誰かが亡くなるって
経験もなくて

ただお墓がある。
だった。


でも

おばあちゃんにとっては
最愛の人が

母にとってはお父さんが

大切な人が眠る
特別な場所。

人の思いがある場所。


綺麗に掃除をして
綺麗な花を添えて

手を合わせて
何を話していたんだろう。



わたしにとって大切な人が亡くなったとき

そこにいないと分かっていても
でも
そこに行って話をするだろうな。

どこにいても話をしてるかもしれないけど。


お墓参り、いこう。

わたしに身体を
命を繋げてくれた人達に

手を合わせよう。



そんなことを考えてたら
祖母との記憶が蘇ってきて
涙が止まらなくなっちゃった。

もう90歳を越えて
ボケは進んでるけど

でも会いに行くと
元気に笑顔を見せてくれる。

最近の話はわからないけど
昔の話はよく覚えてる。

おばあちゃんのお母さんの話や
兄弟の話。


明日会いにいこう。


...


人はいつか死ぬと教えてくれたのは

お風呂に一緒に入るたびに

『あと何回一緒に入れるかしらね』って

話してくれた
祖母の言葉かもしれない。


その言葉に悲しくなって
涙したときもたくさんあるけれど


一緒にいられる幸せを
今ちゃんと感じて
それを大切にするよ。


一緒にいられること
一緒に食事を食べれること
会話が出来ること
触れることが出来ること
笑顔を見ることができること
ぬくもりを感じることができること
あなたがいてくれること
あなたを感じること

それらが
当たり前でないこと

それらは
とても愛おしくて
しあわせで
奇跡みたいなものなんだってことを

思い出させてくれる。


命は
生まれて死んでいく。


今日もわたしは
1日死へと近づいている。


でもそれを哀しむよりも
今があることを
ただただ楽しんでいたい。


遊びにきたんだぜ。
この地球に。

いつか帰るそのときは

ありがとうと言ってさよならして

神様に

お土産話を
たくさんたくさん話すんだ。


楽しかったよー!って。

そのお土産話を
今作ってる途中。

人生って
そんなもんだ。