朝日新聞「天声人語」。
音読のための語句の確認。
権威(けんい) 慎重(しんちょう) 愉快(ゆかい) 殺生(せっしょう) 履(は)く 踏(ふ)む
慈悲心(じひ・しん) 拙宅(せったく) 恒例(こうれい) 鉢植(はちう)え
(引用ここから)
台所にアリが出て困る。どうしたらいいでしょうと女性に聞かれて、アリ研究の権威が答えたそうだ。「足を下ろすときは慎重に」。これほどアリの身になった助言をする人は、めったにいないだろう。米国の昆虫学者が書いた『虫と文明』(築地書館)という本にあった愉快な話である▼日本でも、お坊さんの中には、殺生を少しでも避けようと下駄(げた)を履く人がいる。接地面の広い草履(ぞうり)は虫を踏みつける可能性が大きいからだという。そこまでの慈悲心は持てないけれど、拙宅にも大目にみている虫がいる▼毎年恒例の柚子坊(ゆずぼう)がこの夏もお出ましになった。柑橘(かんきつ)類の木に居つくアゲハチョウの幼虫のことだ。まるまる太るのと引きかえに枝葉はぼろぼろだが、つまんで捨てずに見守っている▼今年はなぜか数が多く、鉢植えのユズを1本買い足した。初めは黒っぽい幼虫は、やがて葉っぱと見まがう保護色に変わる。そうやって天敵の鳥から身を守り、堂々のメタボ体形に育っていく▼夏休み、柚子坊の変身物語を自由研究に選んだ子もいようか。子どもの「生きもの離れ」が言われる中、虫と親しむ好季節だ。好かれる虫もそうでない虫も、多彩な命をひしめかせる▼アリに戻れば、1匹1匹を数字の3と見て行列を「33333……」と表したのは仏の作家ルナールだった。歌人の与謝野晶子は「8、8、8、8……8の字の生きた鎖」と見た。地面に砂糖を少しこぼしておけば、お目にかかれる。ただし足を下ろすときは慎重に。
(引用ここまで) 出典:朝日新聞「天声人語」8月4日
うーん、しばし、考え込んでしまいました。
西原理恵子さんのエッセイに、息子さんと一緒になって、アリを踏み潰すエピソードがつづられていたのを思い出しました。
アリの行列を見かけるや、「一匹残らず」踏み潰す。
というより、靴で踏んでぐりぐりする。
「すりつぶす」といった感じでしょうか。
アリの巣を見つけたら、水を注ぎ込むという人もいました。
子供のとき、何であれだけ「残酷」だったのでしょう。
僕も、虫かごいっぱいにモンシロチョウを捕まえて、あまりにいっぱいになりすぎて、ほとんど全部を死なせたことがあります。
「昆虫採集セット」というのがって、注射器とわけのわからない「注射液」が入ってました。
確か、「赤」と「青」とがあって、「蝶用」と「とんぼ・蝉用」に分かれていたような。
蝉とか捕まえては注射してました。
薬殺、今にして思えば。
そう言えば、手塚治虫先生の名作『ブラックジャック』に、
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」
という名セリフがありましたっけ。
アゲハの幼虫ならいいけど、「毛虫」は困る。
困るというより、駆除の対象になりますよね。
身勝手なものです。
アリの巣を全滅させる「アリの巣コロリ」という商品があったような。
ゴキブリを全滅させるというのならいいけれども、アリって、生態系の中でなんか役立ってませんでしたっけ。
いや、そんなことを言い出せば、ゴキブリにだって生存権はあるでしょう。
命の共存は、思いの外難しいようです。
人間同士でも。
はじめまして!
さやぱぱのブログへようこそ。
石川県で個人塾をしています。
「学ぶ」ことを日々考えていて、それは結局毎日のインプットとアウトプットなのだなあと思ってます。
小学生・中学生の学び方はもちろん、大人の学び方まで、日々の生活の中で何をどうすればいいのか考え、また実行していきます。
特に、国語の学習についてこれまで私がしてきたこと考えてきたことを中心につづります。
「学びは一生」と言いますが、では具体的に何をどうしたらいいのでしょうか。
そんなことを皆さんとシェアしていきたいです。




