シネ・リーブル梅田で太陽の塔のドキュメンタリー映画を見ました。

「映画『太陽の塔』公式サイト」
http://taiyo-no-to-movie.jp/

縄文土器を持った女性が、目の前に立つ太陽の塔を見上げる、、、、

そんな風景から映画が始まります。


太陽の塔について、岡本太郎さんの人生について、興味を持った人には必ず見ていただきたい。

また、アーティストのような芸術、美術、音楽などのクリエイティブな活動に携わる人にもぜひ見ていただきたい映画です。


私は、今回、太陽の塔を見に行くまで、岡本太郎さんは、当時有名だった芸術家で、鬼才だったからこそ選出されて制作した方なのだろうという認識しかありませんでした。


ただ、ちょっと変わった芸術家さんという印象の方も多いのではないでしょうか?

しかし、この映画を見ると、どれだけの知識と、魂を注ぎ込んで太陽の塔を制作したのか、様々な芸術作品を作成し続けたのかを知ることが出来ます。


太郎さんが育った環境、そこには哀しい物語もありました。
それゆえに、爆発的な感情を、作品を通して伝える人となれたのでしょう。


太陽の塔は万博では、過去⇒現在⇒未来へと、会場の橋渡しとしてのシャフトの役目を果たしました。

建築的観点でみると、万博会場で来場者の流れを上手く流すために計算された作りとなっており、会場を移動する際に太陽の塔を通過するように建てられました。


ここからは、この映画で語られていたことと、私の主観を交えて、あべのハルカス美術館に展示されている模型を使用しながら太陽の塔を紐解いていこうと思います。


まず最初に足を運ぶ場所に、いのち・ひと・いのりの「根源の世界」を現しました。
 

「いのち」
DNAやたんぱく質などを神秘的に表現し、人間の体を作る上で必要なものを集めています。
 

「ひと」
自然と生きた時代の人間の世界が広がっています。
 

「いのり」
仮面と神像がむき出しのまま展示され、神、精霊、祈祷、呪文、祭りなどの呪術を表現し、儀式を司っているのが地底の太陽です。
 

つまり、私たち人間は、ただ、人間と人間の交わりによって生まれるというのではなく、

3次元で生きていく上で必要な肉体を形成するための物質、遺伝子情報という「いのち」を元に「ひと」の型ができ、「いのり」のように神霊がその器に宿ることで誕生する。

そして、地底の太陽はその儀式を司る神籬(ひもろぎ)であり、この世に私たちの魂を送り出してくれる神を現し、天井にある世界各国のお面は、私たちの中に宿る魂を意味するのだろう。。。。
 

そして、太陽の塔、つまり、人間のメカニズムをさらに見せられていきます。


人間の体の中には、様々な歴史が刻まれています。
それらを、「脳の内側」を意味する赤い壁の中に繰り広げられています。

そして、「ひとつなるもの」とするならば、私たちは目の前の人間ばかりではなく、アメーバも含め私たち自身であるということ。

生命の樹は血流を現しているそうです。

そのため、私たちの血の中には、これらの遺伝子情報が入っているということ。

進化論は本当か?議論もありますが、進化ではなくても、すべての生き物の情報はアカシックレコードで繋がっているので、脳の中にすべての生き物の思考があるともいえるでしょう。

さらに、生命の樹には、赤、オレンジ、黄色、緑、青に塗られています。

これは、

第一チャクラ…赤
第二チャクラ…オレンジ
第三チャクラ…黄色
第四チャクラ…緑
第五チャクラ…青

を現しているのではないかと思いました。


これらの5か所は、人の人間的な側面を強く出すチャクラです。

ここのバランスが整っていないと、第六チャクラ、第七チャクラが活性化できなかったり、6,7チャクラが開いていても、上手く高次のエネルギーや情報を受け取れなかったりします。


つまり、霊的レベルで必要なものをここに集約しているように思いました。

それらを33という神を現す数の種類の生き物を展示することで、あなた自身が神であるということも裏メッセージとして忍ばせているように思います。
 

天井の一番上は太陽を現し、白い色をしていました。

ここはクラウンチャクラといって第七チャクラであり、色は白。

宇宙の根源からのエネルギーと繋がる場所でもあります。

その下、天井付近の壁は7色のライトで照らしだされますが、やはり、一番美しいのは、ブルーと紫に映し出された時であり、紫の時は、天に抜けていくような、そんな爽快感がありました。

つまり、ここで第六チャクラの紫というエネルギーを含ませている。

そんな構造になっています。


この7つのチャクラとは関係のない色はメインカラーには使用されていません。

それだけ、無駄を排除して色も選んでいるのでしょう。


太郎さんの絵にはかなりの確率で黒をメインカラーで使うことが多いはずなのに、この建物の中では黒をほとんど感じません。

それはなぜか?


人を形成する芯となる部分には、黒(絶対悪)は存在していないから、コンセプト上描けなかったのでしょう。



岡本太郎さんは、原爆に対してものすごく怒りを持ち、作品にもそれを描いていらっしゃいます。

太陽の塔と対の作品として、「明日の神話」という絵が渋谷駅に飾られています。



もの凄く、ダークな印象の絵ではありますが、原爆による被害や怒りというものを思えば、誰でも暗い絵になってしまうことでしょう。


太郎さんは原爆を風化させないために、空中展示でそれらの展示を行いました。

本来行う予定で出すことが出来なくなった原爆に関する作品もあったほど、沢山の現実に起きた原爆による悲しみを芸術で表現していました。

つまり、万博当時、太陽の塔を出る時には、「未来:進歩の世界」に向かって出るのですが、

その未来に「原爆」の被害の現実を、来場者は目にしたのです。


もちろん、私たちが想像するような、宇宙とか、近未来的な建築物など、ワクワクするような展示も多数されていました。

しかし、進化の果てに起こるマイナスとして、原爆を持って来ている。。。。。


もう、お気づきですよね?


原子力発電、日本でどうなりましたっけ???


万博の1970年からみた未来の2011年に、原発で事故がありました。

本当に伝えたかったことは、「科学としての進化ではなく、人間としての進化」の大切さ。

そして、機械に頼ることで、人間としての輝きが失われていないか?

ということを、作品を通して問いかけてきました。


太陽の塔の背面にある黒い太陽は、実は、

原子力、人工の太陽による文明の発達によって、感情を失った人の顔を表しているようです。

今の、子供たち、大人たち、ちゃんと毎日沢山笑っていますか?

沢山、泣いたり、怒ったり、喜んだり感情を感じたり表現して生きていますか?
 

感情豊かな正面の顔が、太陽の塔の「現在の顔」

この現在の顔の部分は、泥で塗ったように凹凸をつけることにこだわったそうです。

ちょっと、「ふんっ!」っていいそうな顔をしていますが、裏の黒い太陽のような顔よりも、人間らしくていいと思いませんか?
 

また、黒い太陽は、原発に対する静かな怒りも込められていて、それを表現するために信楽焼をタイル状に貼られています。

この、黒い太陽は過去として位置づけられています。

原爆、原発事故を経た今、それらを過去のものとして、もう二度と未来にそれらを置くことが無いように、表情豊かな人間として生きていくこと。

現代文明に頼りっきりになるんじゃなくって、自給自足だったり、泥んこになってみたり、電話やメールなんかじゃなくて、会って話してみたり、

ごくごく当たり前の人間らしいことの大切さを忘れないために、石板に刻むようにしてこの塔に刻み込んだことでしょう。


関係者の方々は、太陽の塔のことを映画で「壊すことが出来なかった」といいます。

壊してはいけない、そんな怖さを感じたようです。


それは、この太陽の塔そのものが太陽神に捧げる「トルマ」の形をしているから。。。。
 

これは、チベットで太陽神への供物として使用されているものです。

それと同じ型をしている。。。。


確か、国立民族学博物館(みんぱく)にもトルマがあったように思います。
異次元のような不気味なエネルギーを放っていて、必要な気がするけれどもなんか怖いと思って撮影することを諦めたような気がします。

その時には、まだ、太陽の塔の原型となったものとしての認識がなかったので。。。。


この形は、神秘というより、不思議な怖さ、異物さを感じさせる構造なのかもしれません。


そう、これは、万博という、どんなものを作ってもOKというような環境の中で、

岡本太郎さんは、日本の平和と人間の本来の姿での進歩と調和を願って、太陽の塔を建てたのでしょう。

そして、それは、日本の神様である太陽神、天照大御神さまへの供物として建てた建造物だったからこそ、

だれも壊すことが出来なかったのだと思います。


大仏を建てるのと同じ理由で建てたのではないでしょうか?


そして、この太陽の塔の内部見学が開始となったのが、今年の3月19日でした。


この日付を見た時に、私は鳥肌が立ちました。

何故か、今年、熱田神宮で天照様の荒御霊様から、今年の3月19日に未来をセットしたと言われていました。

「天照大御神様の荒御霊とのチャネリング」
https://ameblo.jp/sayao/entry-12378496426.html

ここでは、進化の先の、「全力で楽しむ」ということを教わりました。


きっと、岡本太郎さんが望んだ未来は、機械的進化にのみこまれて感情が薄くなってしまうのではなく、機械化したことで楽になりストレスが昔より減った分、大いに遊べ、大いに楽しめ!

間違いや失敗に恐れずに、やりたいと思ったことをやって生きてみろ!

ということを私たちに伝えたかったのではないでしょうか?


岡本太郎さんは、万博テーマの「人類の進歩と調和」というものにNO!と言っていた、テーマ館のプロデューサーです(笑)
 

それは、機械的進化が人間的進歩でも調和でもないということ。

周りの顔色をうかがって、我慢して周りに合わせることで争いを失くして調和と呼ぶのは違うということ。

本当の調和とは、より良き世界にしていくために、お互いの気持ちをぶつけあいながらも、その中で共鳴する部分を見つけて調和をはかり進歩していくということ。

そうでなければ感情を殺しての妥協の中での調和は、人間としては退化であると、そう考えていたようです。


そのため、一番の反博(反万博)は太陽の塔だと、太郎さんご自身で言っていたほどです。


だからだったのか、、、、私が普段カメラ撮影しながら外で声に出して歌うなんてことはしない人間なのに、この記事に書いたように、気付いたら歌っていました。

「万博記念公園の日本庭園で写真講座(初心者編)」
https://ameblo.jp/sayao/entry-12411242869.html

”気付いたら、なぜだか、KinKi Kidsの「Tomorrow Again」を声に出して歌っていました(笑)
http://www.kasi-time.com/item-69820.html

何も考えていないときに出てくる歌って、その場やそのタイミングで必要な内容が含まれていたりします。

この曲、「NO×LOVE、NO×DREAM、NO MY LIFE」と、

愛も、夢もない人生なんて、ありえない!!!みたいな、

大人のフリして生きてきたけど、やっぱ違うんだそれは。。。。ということに気づいて殻を破って生きていってやるぞ!みたいな曲で、

もの凄く元気を与えてくれるメロディと歌詞で好きな曲の一つですが、

実は、これ、太陽の塔にも関係があったんですね。。。。”


この曲の最後に、

見上げよう、見上げよう、見上げよう、手を伸ばせ
愛し合おう、愛し合おう、愛し合おう、抱きしめろ

っていうフレーズがありますが、

なんだか、この写真の太陽の塔に言われているようでなりません。

だって、抱きしめてほしい時の子供の手の伸ばし方と同じだから。。。。


そして、この後、驚きなことに、念願だった空中展示を体験することになるのでした。

続く→
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