不倫が終わってから私達夫婦は、毎日をごくごく平凡に生きています。
そんな中、初めて夫と2人で満開の桜を見に出かけました。
毎年1つの季節にしか見る事の出来ないこの景色を私は後何回見る事が出来るのでしょうか。
そんなことに思いを馳せながら、もう2度と来ることはないその季節を楽しみました。
休みの合わない夫とは、普段あまり一緒に出掛ける機会がありませんが、思い返せば
なんだかんだ一緒に出掛けた日がありました。
家族旅行にも行きました。めったに行けない旅行だからと、今までは綿密に計画を立ててた私ですが、なるようになるさと肩の力を抜いて行く場所と日程だけ決めていたら、夫が後は色々手配してくれていました。
いつも何にもやってくれない!と拗ねていたのは、私の勝手な思い込みだったのでしょう。
いつも何もやってくれないは、頼ることも甘える事も出来なかった私の言い訳だったのかもしれません。
休みが合わないから、夫婦で過ごす時間なんてほとんどないんだよね~。というのも、思い込みでした。
こうしよう!と決めたなら、いくらだって調整はきくのです。決して、世界を飛び回る程の多忙な人間ではないのですから。
大好きなアーティストのライブにも出かけました。
アンコールで歌った歌が、まさに自分へ向けてのエールのように思えて、大号泣している私を、夫はキョトンと見つめていました。
ひとそれぞれ、感じ方も捉え方も違う人間なのです。
人は、ひとりだって同じ人はいません。
それなのに私は、私が正しいと思うレールの上を夫が歩いてくれないと、その度に憤慨して
心を乱していたのでしょう。
心を乱す前に、もっと自分の気持ちを明確に相手に伝える必要があったのだと思います。
そこで、同調するかしないかは、相手次第。人は、ひとりだって同じ人間なんていないのだから、もしその意思の中にひとつでも共感できる部分があったのであれば、ひとつ絆が深まっていくのかもしれません。
今年は、出かけた場所で「楽しい!」という気持ちを夫と共に感じて、ひとつまたひとつと絆と思い出を増やした年でした。
まっ白になったキャンバスに、まずは私の好きな水色を塗りました。
この次は・・・桜色を塗りたす準備をしています。