
わたしは一番最初に見たスミソナイトは淡いグリーンとくすんだ水色がバウムクーヘンのような模様を呈している標本でした。そのイメージがあって、その後薄荷糖のような水色のものや、今回のピンク色のものを見た時には同じ鉱物だとはどうしても思えませんでした。
和名は菱亜鉛鉱、英名はスミソナイト。
その昔は異極鉱とともにカラミンと呼ばれていたものを、スミソニアン博物館創設者のJ.Simithsonが酸化亜鉛鉱(異極鉱)とは別の炭酸亜鉛であると証明し、その後、Smithson氏にちなんでスミソナイトと名づけられました。
現在でも異極鉱との区別は難しいのですが、塩酸をかけるとスミソナイトは溶けて発泡するので区別がつきます。今回、異極鉱も入荷したので、双方に塩酸をかけてみたい衝動にかられましたが、もったいないので、思い止まりました。