はたらくということ、②です。



みんな、誰のために働いているんだろう。


周りを見て考えると不思議に思い、まずは身近な職場にいる人生の先輩たちに聞いてみました。




■なぜサービス残業するのか。

まずは一番近くにいる同じチームの人たちの声。

今日終わらせなければならない仕事でないにもかかわらず、

なぜ、そんな遅くまで働いているのか、聞いてみました。



「仕事が趣味だから。家に帰っても仕事のことが頭から離れない。」 (30代男性)


「あまり早く帰ると子供が寝なくなってしまい、妻に文句を言われるから。」 (30代男性)



■ママたちはなぜ働くのか

女性という立場で参考になる意見として、

私の周りでバリバリ働くママたちにも、

子どもを預けてまでなぜこんなハードな仕事をしているのか、聞いてみました。


「なんだかんだ今の仕事が好きだから続けている。」(30代女性)


「夫は仕事が好きだが稼ぎが少ない。その分私が稼いで応援したい。」(40代女性)


「性格柄、外で働くことが合っている。ただ、今の仕事はその先に目指すものがない。職業を変えることを考えている。」(20代女性)


■キャリアウーマンという選択。

一方で、子供を持たない選択をしてバリバリ働く女性たちにも、はたらく理由を聞いてみました。


「子どもを諦めてからは、好きなことを思いっきり楽しもうと思い、前よりも働くようになった。」(30代女性)


「仕事が好きで思いっきり働いてきたが、自分の体を壊すような働き方をしては何にもならないな、と思いはじめ、働き方を考えなおしている。」(30代女性)





■改めて、私のはたらくを考える。

身近な人の意見を聞いてみて、やはり楽しんで生きている人って、

自分のやりたいこと(送りたい人生のために必要なお金も含め)を理解している人だな、って実感しました。


一方、迷いのある人は、仕事の代わりに失っているものがあると感じている人。



じゃあ私のやりたいことって・・・?


家事はしっかりやりたい、誰にも負けない料理を作れるようになりたい、


健康管理のために食生活は乱したくない・運動の時間は毎日とりたい、


最低限の生活のためにお金は自分の力で稼ぎたい、


もし子供ができたら不自由な思いはさせたくない、


小学校から帰ってきたら家にいるお母さんでありたい・・・




今の状況に不満があるから、どうしても今の仕事を続けることで失うものばかりが浮かぶ・・・


本当にそうなのか・・?


それをもっと具体的に確認するために、

まずは、自分のやりたいことを整理するため、

前の記事に書いた、マズローの5段階欲求にマップしてみました。

(優先順位もつけやすくなるので、あとでこれは諦めようとか、やりやすそうです。)


最終的には、自分の働き方を考えることが目的なので、

仕事から得られるもの、仕事をしていない時間(余暇)から得られるもの、

という視点で書き出してみました。


あと、この次の記事でもう少し深堀りするために、それぞれの欲求を満たすために、

どのくらいの時間を費やしたいか、仕事についてはいくら貰いたいのか、も書いてみました。



なお、新卒の方など仕事面の選択肢がたくさん広がっている方は、

もちろんこのようなこのアプローチで考えるのも大事ですが、

まずは余暇を抜きに、"仕事"で何をしたいかをもっと少し優先的に考えることをお勧めします・・・

私も考えますが・・・。

(私が就活で怠けたことです)



テンプレート



私の結果 (思いっきり贅沢言わせてもらいます)





やっぱりどうしても、やりたいことが仕事以外に寄ってしまいました。


まあ、今の時点ではこれでいいかなと。


あくまでも、今思う、自分の理想の生活がなにかを、まずは考えることにします。



結果をまとめると、会社務め以外でやりたいことをやりたいだけした場合の時間が、


睡眠+食事:週70h

家事系:週29h

その他:週32.5h

----------------

合計:  週131.5h


となりました。


1日24h x 7日 = 週168h ありますので、


やりたいことを全部やった結果、仕事に注げる時間は、


168h - 131.5h = 36.5h


一般的な勤務形態の会社で正社員として働くことはできない時間ですね・・・


正社員で働くとすると、通勤時間【往復2時間とする)も考えて、だいたい、


(勤務8h + 通勤2h) x 5日 = 週50h


必要です。




では、正社員以外の働き方が最適解なのではという話になりそうですが、




一方で、経済的にそれで本当にほしい生活が手に入るか、という話もあります。



また、もっと根本的に、たとえば趣味の時間よりも、価値があると思える仕事が無いのか、という話もあります。



また、今の仕事を楽しむかどうかは考え方次第、ということもあるとは思います。

(これ、危険だと思うのは、私は自分にそう言い聞かせてきた結果、無理をしてしまい、

数年前に1年近く体調を壊し病院に通うことになりました・・。仕事を楽しまなくちゃ、という無理は絶対だめ!)



そんなことを、もっともっと考えてみたいと思います。


次の記事に続く・・・

久しぶりにブログ更新です。


仕事のこと、人生のことについて、ここ最近考えたことを書こうと思います。


私と同じように、"はたらく"ということについて悩んでいる方がいたら、
このあとブログ(何度かに分けて更新します)をお読み頂き、感想を頂けたら、ものすごく!嬉しいです。


◆"はたらく"ことについて悩むことは贅沢?
そもそも、"はたらく"ことについて悩む場合の多くは、
選択肢があるが故の悩みだと思います。

たとえば、「自分探し」や「女性の働き方議論」などが、それにあたるかと。

こういった、ある意味贅沢な悩みを揶揄する声も良く耳にしますが、
"はたらく"ことのいろんな要素をごちゃまぜにして評価するために、そういった意見が出るのだと思います。

"はたらく"ということに関する議論で、ごっちゃにして話してはいけない(整理しないといけない)と思うのは、


責任
・一国の経済を担う国民として、国の成長のために働くべき、納税するべき、といった、社会の中での責任
・会社にお給料をもらっているのだから、対価に相当する労働をするべき、といった、企業の中での責任
・一家の人生を背負っているのだから、働くしかない、といった、家庭内での責任

社会的な価値観
・女性は家を守るべき、いやいや女性も働く権利を得たのだから男性と同等に働くべき、といったジェンダー論

個人の経済的理由
・生きるためには働くしかない、といった、個人の経済的な理由による労働の必要性

個人の自己実現欲求
・社会的な地位の獲得や夢の実現といった、個人の自己実現欲求


などなどが思いつきます。

全て大切で、ひとつの要素の悩みに対して、他の要素で対抗し、批判する、またはあきらめる、
というのは、ちょっと急ぎすぎかな、と思います。


◆私のことを少々。
社会人になって間もなく7年目に入ろうとしています。

同時に、私の年齢もあと1か月で30歳です。(1年浪人しているので)


今の勤め先は、外資の大企業で、お給料はそこそこもらえています。
自分で先に言っておきますが、経済的には良い環境が整っているので、
これから語ることは贅沢な悩みです。

お給料そこそこもらえる分、仕事はかなりハードです。

忙しいと、それが良いとか悪いとか考えることも思いつかず、気が付けば6年の歳月が経過しました。



去年ふと、


私、なんでこんなに働いているんだろう、と思うようになりました。



お金を稼ぐため?

出世したいから?



私の場合、少なくとも今の時点では、どちらでもない


もちろん、入社した当時は、これらが目的でこの仕事に就きました。


自己実現についていうと、その先でどうなりたい、ということがあったわけではなく、

新しい分野(システム弱いので)で自分がどれだけできるのか、チャレンジしてみたい、ということが大きかったです。


そして、6年働いてみて、当初試したかったことは気の済むまでできた、という感覚です。

(6年目でやりきったみたいなこと言うなんて甘っちょろい、と言われるかもしれませんが、
 この先もしどれだけいいことが待っているとしても、それを追い求める気持ちはこの道にはなく、
 耐える時期だとしても私の価値観からすると代償が大きすぎる、と思っています。
 逆に言うと、最初に職業を選ぶ動機としては安直すぎたのかもしれないです。
 あーでも後悔だけはしないことにします。この6年で得たものはたくさんありました。)



では、今、もし再度就職活動するとしたら、仕事に何を求めるのか。

去年それを考えるためにも、転職活動をしてみました。

去年1年は、考えても考えても、


生きるため


という言葉しか、ピンときませんでした。



生活するために働くのであれば、

土日も働き終電逃してタクシー、
クライアントが地方であれば数か月ほぼ家には帰れない、

なんて仕事をわざわざ選ばなくても、

もう少し安定的な働き方ができる職種はいくらでもあると思います。
(その仕事に就けるかどうかは別として。)

努力してここまで来たんだから簡単に手放せない、と、会社にしがみついている、
というところも大きいような気がします。



◆人間として豊かな生活を送る・・・って何!!

高校の倫理の授業で、

"動物には、食欲や睡眠欲など生命にかかわる欲があり、その欲に基づいて行動しているが、
人間にはこれらに加え、自己実現欲というものがある。
食欲や睡眠欲はある程度で満たされるが、自己実現欲は満たされることは無く、
これを求め続けるのが人間だ"


というような趣旨の話が印象深かったことを覚えています。


あるきっかけでこれを思い出し、人生のほとんどの時間を費やしている仕事に、
まったく自己実現欲が湧いていないことに、危機感を覚えました。



では、私は生きていて何がしたいのだろう。

仕事しないでぼーっと過ごしたいのか??

いやいや、よくわからなくなってきた。

ということで、"欲"について、グーグル先生に聞いて、おさらいしてみました。



マズローの欲求5段階説


1. 生理的欲求  : 生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど)


2. 安全欲求 : 危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求


3. 社会的欲求: 社会性を求める(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)欲求。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなる

4. 尊厳欲求(承認欲求) : 他者から認められたい、尊敬されたいという欲求


5. 自己実現欲求 : 自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど




これが(たぶん)高校で習った欲の話。


なるほど、自己実現欲だけ覚えてたけど、いろんな欲があるんですね。
(ご存知と思いますが、マズローの欲求5段階説以外にも、いろいろな切り口の欲求論(?)があります。)


いろんな種類の欲があるとわかると、自分の欲についてもっと考えてみようという気になりました。


そこで、この5段階の欲求をフレームワークに、自分が何をしたいのか、真剣に考えてみることにしました。


ちょっと気持ち悪いですが、ふんわりした話ではなく、論理的に分析してみます。
(たぶん長いです。)


重要なことは、


後悔しない決断をするために、自分のやりたいことについて、今の自分が納得すること。


次の記事につづきます。