(最初に書いたブログは、絵本の名前を全部記していてネタバレになってしまうので、こちらに書き直しました。全て見たい方は、メッセージください。)

この前の土曜日に、中学校・小学校五校合同の教育講演会がありました。
長谷川義史さんの「へいわってすてきだね」という講演会でした。

ちなみに、去年は、道志真弓さんの「笑顔の戦士 ~生きているって幸せ~」というものでした。
http://ameblo.jp/sayaka-san/entry-11662104988.html

長谷川義史さんの絵本は温かみのあるユニークな絵で、物語も楽しいものばかりなので、今まで積極的に読み聞かせをしてきました。
娘にたくさんたくさん読み聞かせをしてきた、長谷川義史さんの講演会なので、娘を連れて参加しました。
絵本から関西出身なんだろうなあとは思っていましたが、大阪府藤井寺市の出身だとのことでした。

「大人になったら絵本を読み聞かせてもらうということはないけれど、大人も絵本を読んでもらうと、いいもんですよ。」と、間に楽しいトークを交えながら、読み聞かせをしてくれました。
作者に読み聞かせをしてもらうなんて、すごくレアで贅沢なことです。

読み聞かせの後、絵本の内容を歌にしたものを自身のウクレレ伴奏で歌ってくださいました。
そして、舞台におかれた白い紙に、お話をしながら絵を書きすすめていく、紙芝居がありました。
お話が進むにつれて、どんどん絵が書き加えられてどんどん絵がふくらんでいくのでした。
こういう紙芝居は、絵本作家の長谷川さんだからできることだろうし、次にどういうお話になるのかと、とても楽しんでみていました。

そして、長谷川さんの子どもの頃の出来事を絵本にしたもので、長谷川さんの子どもの頃の話を聞きました。

その後は、沖縄の小学校1年生の男の子の詩に、長谷川さんが絵を添えて絵本にした講演テーマの読み聞かせがありました。
「へいわってすてきだね」
へいわってすてきだね
安里有生
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また、医師の鎌田實さんが文を書いた、反原発がテーマの絵本の読み聞かせがありました。
「ほうれんそうはないています」
ほうれんそうは ないています (ポプラ社の絵本)
鎌田 實
ポプラ社
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長谷川さんの「へいわってすてきだね」も、「ほうれんそうはないています」も、どちらも声高に反戦や反原発を語る絵本ではありません。
でも、しみじみと読んでいる側に以前に何が起こったのか、これから何を考えてどうすべきなのかを投げかけてくる絵本だと思います。
この2冊の絵本は、この講演会で初めて読んでもらいましたが、機会を見つけて子どもたちに読み聞かせていこうと思います。
以前、長谷川さんの「ぼくがラーメンたべてるとき」を娘が一人読みしたのですが、どうも一番肝心なところは理解できなかったようです。
ぼくがラーメンたべてるとき
長谷川 義史
教育画劇
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文章は易しく量も多くないので一人で読めるけれど、子どもはまだまだ世の中の情勢を知らないので、絵本の一番訴えたいことを読み取れないようでした。
長谷川さんの内容が深い本は、子どもと一緒に会話しながら読みたいなあと思いました。

最後に、奥様との共作の絵本を歌にして読み聞かせをしてくれました。
娘はこの夏休みに読んでいた絵本でした。
重いテーマの後の心を柔らかくしてくれる歌でした。


私自身は、とても楽しい時間を持つことができました。
娘は、母に連れてこられたという反抗心があったからか、素直に講演を楽しんでいませんでした。
素直にただ見聞きしているだけで楽しめる内容なのに、心にマイナスを持っていてしまったためだと思います。
無理やりに連れてきたわけではなかったのですが、息子がおばあちゃんと公園に遊びに行ったので、自分も公園で遊びたかったのにという反抗があったのかもしれません。
マイナスの心では良いものに接しても、その半分も吸収できません。
私も、小学校5,6年生の反抗期の頃そんなときがあったので、早い反抗期に入りかけた娘に、「何でも楽しまないと、楽しいと思って取り組まないと、逆に自分が損をする」ということを少しずつ教えていこうと思いました。




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