現在、中国のシャドーバンキングについて、いろいろな報道がされています。

バブル崩壊近しとか、シャドーバンキングの崩壊で中国は破たんする等言われることもありますが、実際のところ、闇経済と実体経済とのギャップがその市場の本来の姿なので、シャドーバンキングと国営銀行とのギャップを知ると、中国経済の健全性が計れると思います。


因みに、両替レートがシャドーバンキングだと、正規の両替商の約15%良いレートであり、シャドーバンキング系ファンドと国営銀行系ファンドとは10%以上のスプレッドがあります。

それだけ考えると、確かに実体経済とのギャップが大きいように感じます。

しかしながら、一旦海外からお金を中国に持ち込むと蟻地獄的に中国にのみこまれるという仕組みで中国は守られています。例えば日本から大きな金額の円を持ち込んで元に両替してしまうと、再び日本にお金を持ち帰るのが困難になります。

なので、理財品を購入して海外へ持ち出すというスキームが有効だったのですが、ここに来て、中央政府の理財品叩きが始まり、シャドーバンキングを徹底的に取り締まっています。

450兆円といわれるシャドーバンキング市場ですが、中央政府が富の海外流出を防いでいるので、ソフトランディングが出来るかもしれません。

むしろ、15%以上の利回りを保証するシャドーバンキング系ファンドが登場してきているので、国営銀行から借金してシャドーバンキングに預けるという図式があるのが一つの懸念材料なのかもしれません。

また逆の言い方をすると、シャドーバンキングのデフォルトは中央政府のメリットでもあり、富の再分配を可能にするきっかけになるのかもしれません。

そして、IMFに直接連動していなかったり、BISの傘下に入ってないという強みと、中国民事訴訟法231条という外資対策が、中国経済を守っている本質なのだと思います。


ところで、

日本は参院選が終わったと同時に、郵貯とアフラックが提携を結びました。

保険会社は、保険だけでは食べていけません。集めた資金を運用して成り立つビジネスモデルです。そして、資産運用はゼロサムゲームです。

勝ち組と負け組がはっきりします。

大きな資金を動かすゼロサムゲームには、最初から負けてくれるパートナーが必要です。

因みに厚生年金基金は、AIJという負け役に預けてH○B○という外資に一任勘定の丸投げでした。 

勝ち組は最初から出来レースで、上昇局面で一儲けして、暴落局面で負け役からら根こそぎ奪い取ります。

郵政改革の意味が今わかりますよね。なんで、旧経世会や亀井静香氏が反対していたのか?

郵貯とアフラックが提携して、TPP交渉を有利に進められるという報道。。

これから、日本の仕組みにパラダイムシフトが起こりますが、変化の波にのみこまれぬ様、一定の防御策を講じていきたいものです。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました!