前回の続きです。



広布部員申込書というものがどういう主旨のものなのか、具体的な説明はされず

母に聞いてみても

「忙しくて信心がちゃんとできていなくても広布部員という形で貢献ができる」

とか

「池田先生に気持ちを届けられる」

みたいに、のらりくらりとかわされるばかりで

しまいには

「お母さん、そろそろ晩ご飯の準備があるから、これ、地区婦人部長に渡しとくから。多分、モリリンがいま住んでる地区の方に届けられると思うわ」

と、さっさと部屋から出て行きました。


それからしばらく経って、その「広布部員」の正体が明らかになりました。


とある日曜の夜にインターフォンが鳴って、玄関に出てみると、私より少し年上くらいの若い女性が2人、立っていました。


「こんばんは!はじめまして!私、創価学会女子部部長の犬飼です!」

「私はヤングリーダーの山岡です!」


えっ?ここの住所は会社の人たちと学生時代からの友人たちにしか教えてないはずだけど…



「最近統監カードが回ってきましたのでご挨拶に伺いましたー!」

「就職してから半年以上経ってから統監が移ってきたみたいですけど、それまでどうしてはったんですかぁ?」


…知らんがな。

要するに、うちの母は私が就職を機に転居した際にうっかり統監カードを移すのを忘れてて、広布部員申込書の件で慌てて一緒に移した、って事なんでしょう。


「あぁ、モリリンさんは◯◯株式会社にお勤めなんやねぇ、お仕事忙しいんですか?」

「はい。明日も朝早くからなのでもう寝たいんですが」

「あっ、すみませぇん!じゃあこれお渡ししときますね。広布部員証と振込用紙です」


は?振込用紙?


「モリリンさんは今年から社会人やから、初めての財務やんねー?」

「はぁ…財務?」

「あれ?聞いてはりませんか?毎年12月にやるんですよ」


何も聞いてない。


「財務はね、まごころなんです。だから、その時の自分が出せる、精一杯のお金を「どうか広宣流布の為に」と届けることで大きな功徳が得られるんです」

「犬飼さんは本当にすごいんですよ!去年なんか50万円財務しはったんですから!」


そんなお金、ありません。


「その50万円が後から何倍もの功徳となって返ってくるんですから、安いものです」


「私、そんなにお金ありませんけど」

「財務はまごころなんです。その時自分が出せる精一杯のお金でいいんですよ。それじゃ、これ置いて行きますね」


そう言って女子部の人たちは帰って行きました。


母は私に財務のことは何も説明してくれなかった。


納得がいかないまま、広布部員申込書に署名した私も私だけど、

そんな事ならもっときちんと説明して欲しかったです。


騙すようなやり方で申込書にサインをさせる母親って…



きっと、お父さんにもこんな感じで無理矢理にサインをさせていたんだと思います。


そういえば


祖母がお父さんに

「お前がドクター部(医師の信者のグループです)にいられるのも信心のおかげなんだ!」

「働いて稼げているのも池田先生と学会のおかげなんだぞ!財務をしないなんて許されないぞ!」

「ドクター部が2桁の財務(10万円〜99万円)なんて恥ずかしいからな!わかったか!」

と言っていたことの意味が、やっとわかりました。


お父さんはそうやって毎年、ごっそりと大金を創価学会にむしり取られていたんです。


財務の時だけじゃないです。


何かしら大きな会合がある時には必ず「広布基金」というものがあります。

広布基金は一年中受け付けているものなので、毎月のように大金を祖母は創価学会に納めていました。


「我が家のために」という名目で父にお金を要求していました。


また祖母は定期的に信濃町の例のパワースポットに出かけて行っていましたが、そこに行く際は必ず「本部に広布基金をするから」と言い、父にまとまった大きなお金を用意するようによく言っていました。


恐らく、うちの実家が創価学会にお布施していた金額は、祖母が入信してからの頃からを含めると、億単位にものぼるかもしれません。


父が働くまでは祖父のお財布から

父が独立してからは父のお財布から


そう思うと恐ろしくなります。