外出先のトイレでもこんな貼り紙、
かなり昔のことですが、
私は初めてこの手の貼り紙を見た時、
「なんて上手い注意喚起なんだろう」
と感動すら覚えた記憶があります。
『トイレはキレイに使いましょう』
『汚した方は拭いてください』
『綺麗に使ってください』
よくあるどの文言より、
『いつもトイレを綺麗に使っていただき
ありがとうございます』
やはりこの言葉が1番利用者に訴える力が強いのではないでしょうか?
別に相手がちゃんと正しい行いをしてくれるどうかは重要視せず、
とにかく万人にに
『○○してくれてありがとう』
と言ってしまうこの潔さ
これ、
〝ちゃんとしてない人〟へのアプローチ力は
すごいのではないかと思います
よほどの人でない限り、
『私もちゃんとしなきゃ』
そんな気持ちになりますよね。
前置きが長くなりましたが…
私はこの〝言葉の手法〟を子育てにも活かしております
とりわけしつけにおいて
「○○しなさい」
これは思い通りに動いてくれないこどもに対して母親が使う常套句ですが、
私は娘がなかなか思い通りになってくれない時や思い通りに動いてくれなさそうな時、
「○○してくれてありがとうね」
という言葉を頻繁に使います。
例えば、お片付け。
そろそろ出掛けるから、すんなり片付けを始めてほしい・・・
そんな時。
「いつもお出掛け前にお片付け上手にして
くれてありがとうね ママ助かるよー。」
そう前置きのようにさらっと言った後、
「今日は
もう少しでお出掛けするからね~。」
と言えば、あら不思議。
娘は「私お片付けしてるよ、見て見て~」と言わんばかりのアピールをしてそそくさとお片付けをしてくれます
もちろん、こちらの思惑通りにいかないことだってありますが、
普通に「ちゃんと○○しなさいね」と言うよりは断然成功率が高い言い方だと感じますよ
もう2年も前のことになりますが、
娘が2歳過ぎの頃トイトレをした時も、
この物言いが功を奏しました
お漏らしや失敗ばかりで一日中掃除と着替えの繰り返し・・・
私も娘も疲れ果てたこともありましたが、
そんな時でも、
「○○ちゃん、
パンツの練習頑張って段々上手になって
きてくれてありがとうね
きっと明日はもっと上手になるね。」
と言うようにしていた私。
私だってついキーッとなってしまうこともありますが、
一息ついて気持ちも落ち着いた時に、
「○○してくれてありがとう」と
「こうなってくれたらいいな・・・」という願いも込めて優しく娘に言うと、
娘のしつけとしての効果も然る事乍ら、
ママ自身の心が穏やかになるという
温かい副作用もあってとても良いですよ
トイレの貼り紙、
思わぬところで子育てママにも影響を与えております
【娘 4歳2ヶ月】