学生のIT業界への志望者数が減ってきているそうだ。システムエンジニアの労働環境は良いとは言えないため、当然のようにも思えるが、ただでさえ人材難と言われる業界なので、将来的には痛手になるんじゃないかと思う。
 実際、身近にいる入社半年を過ぎた新人は既に辞めたいといっている…。元々は入社前から夏前までは自分が面倒を見ていたので、「やる気がないなら辞めてしまえ!」とも思うが、そんな彼をよく見てると、上に付いてる先輩の仕事の振り方が悪いことに気づいた。

そんな先輩たちのプロジェクトを見ていると、
・成果物イメージのあいまいさ。
・報告、連絡、相談の不徹底。
・抜け漏れのあるスケジュール。
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など、あげてみれば突っ込みどころは枚挙に暇がない…。

 この業界では一歩踏み違えると、終電帰りや休日出勤が日常になってしまうことが多々ある。上に書いたようなプロジェクトでは簡単に踏み違えることが予想される。こうした状況での上に対する不信感の実体は、自己防衛意識の表われのようなもので、恐らくこんな職場で働きたい人間はマイノリティだろう。だから、辞めたいということになってしまうのだ。

 ただ、今週一つ大事なことが分かった。自分のところへ帰ってきた彼に色々と仕事をこなしてもらっているが、案外素直かつ端的に仕事を進めてくれているのである。具体的には、まだDBを知らないPHPプログラマではあるが、Webサーバーを一台構築してしまったし、SELECT/UPDATE/DELETEなどの基礎的なSQLは既に任せてもさほど問題はない水準まで伸びてきたのだ。要は受け入れる側のスキルや意識によって成長速度が大きく変わるということだ。特に社会人一年生とは化ける人間とそうでない人間が分かれる年頃でもある。

 IT業界を志望する学生が減ってきているそうだ。今回は敢えて自分の身近にそうした縮図があったため、若い人を受け入れる企業側の問題を切り口として、書いてみたが、他にもIT業界が何をやっている業界かが分からない、という意見もあるそうだ。これは会社側としては、もっとアプローチを工夫した方がよかったのかもしれない。確かに変化が激しく世の中の流れに追いつくことでさえ大変かも知れないが、好奇心のある人にとっては楽しい業界なのだ。

 ただ、やはり今回の最後に書いておきたいことは、後輩の面倒をみることになったときは責任感を持って対応して欲しいということ。また、若手の育成の担当者に社内の最強人材を投入しろとまでは言わないが、適正不適正くらいは考えてあてた方が良いだろう。もちろん、そうしたことがしっかり出来ている会社も多くあるのかもしれないが、結局は人材の育成力を持たない会社は数年後に淘汰されるのがオチなのだから。