後悔なく生きることはできるだろうか。
自分の選択に迷いなく、それを悔やむことなく、なんて。
大切な人や、大事なことは一つじゃない。
一つを選べば、いくつかを手放す。
そこにはきっと、いつ切れてもおかしくないくらい細くて、信じるだけの強い強い糸を、遠いどこかで大事に握ってくれている人がいる。
その人のためにできることはあまりにも少ない。
そして、その人が自分に望むことは、あまりにも小さい。
いつもそばにいることだけが、「大事にする」ということではないんだろう。
「そばにいてほしい」と言われた時にだけそばにいるのも、本当は嫌い。
その時その時で、一つ一つを選んできた。後悔がないようにと。
それでも、振り返ってみると、何かを犠牲にしてきた気がする。
限られた中で、最小限の後悔を選んできた気がしてならない。
後悔というより、後ろめたさだろうか。
あの時は、この選択が精一杯だった。
後悔することが、一番悲しませてしまうことだということを分かっているつもり。
なのに、何故だろう。
人は、こんなふうにして生きていくんだろうか。
こんな、やり切れない気持ちが、私を成長させていくんだろうか。
だとしたら、何のための、誰のための成長なのか。
大切な人を守るいつかのほんの一瞬まで、その人をどれだけ犠牲にしてしまうんだろう。
こんな迷いは、明日には忘れるような、そんなもの。