2013年6月の読書メーター読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3432ページ
ナイス数:37ナイス
リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえの
感想日本の現状はともかく、紙の教科書を印刷、配布できないアジア、アフリカの国々でも衛星通信使って安価なタブレットで学ぶことができるようになるかも、という話題は久しぶりに「希望」という単語を思い起こさせてくれた。
読了日:6月1日 著者:
西田 宗千佳
「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人の
感想P79「明治以降の政府の宗教政策が、日本史上類例のないくらい、キリスト教チックながちがちの『宗教』を作り出そうとした節があるのは間違いない。」脱亜入欧をめざす明治の元勲や官僚が、西欧文明の1つのルーツであるキリスト教をどう理解し処理したんだろうと前々から疑問に思ってたのだが、こういうことだったのか。
読了日:6月1日 著者:
池田 信夫,與那覇 潤
外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)の
感想「生後六カ月から一歳の間に母語にない音の識別ができなくなる(P45)」事が実験でわかっているそうだ。人間にとって音声によるコミュニケーションがいかに重要かという事を示していると思った。巷の外国語上達法や学校での進め方にも、科学的に有効かどうかの検証やさまざまな仮説があるようで興味深く読めた。
読了日:6月8日 著者:
白井 恭弘
明治お雇い外国人とその弟子たちの
感想タイトルの「その弟子たち」からうかがえるように、明治期のいわゆる「お雇い外国人」の技術・学術の伝承にとどまらない、人づくり・教育への大いなる貢献に、読んでいて胸が熱くなる。東大でドイツ哲学を教え明治期の若者に少なからぬ影響を与えたであろうケーベルの言葉をあげておく「世人やその習慣に遠慮するな、汝自身であれ」
読了日:6月9日 著者:
片野 勧
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)の
感想夏休みに奈良に行こうかと思い、ガイドブック代わりに読む。奈良のシカが茨城県の鹿島神宮と縁があるとは知らなんだ・・・。10月の話なんだけど、雷を伴った夏の夕立のような出会いと別れのお話だった。ラストが雨上がりに差し込む光のようですがすがしかった。
読了日:6月11日 著者:
万城目 学
TN君の伝記 (福音館文庫 ノンフィクション)の
感想19世紀後半から20世紀前半、西洋近代と邂逅し世界史の大きな渦に巻き込まれた日本とTN君の苦悩が描かれている。政治における理想と現実を考える上で、現代日本においても教科書になると思う。「義によって行動するものは、機を選べない。」西郷を評したこの言葉が印象に残った。
読了日:6月22日 著者:
なだ いなだ
それから (新潮文庫)の
感想無意識の自己欺瞞によってようやく支えられていた外界とのバランスが、自分の内なる声に気づき、従ったおかげで破綻してしまったという、ちょっと笑えない滑稽劇。
読了日:6月23日 著者:
夏目 漱石
<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書)の
感想本書に紹介され、印象に残った作品など。空間恐怖(隙間恐怖、ホロール・ヴァクイ)、チェリゲラ兄弟、サン・エステバン聖堂のレタブロ、『お伽の樵の入神の一撃』(リチャード・ダッド/テート・ブリテン)、『松林図屏風』(長谷川等伯/東京国立博物館)、ミニマムアート、ドナルド・ジャッド、フランク・ステラ、ロスコ・ルーム(DIC川村記念美術館)、アザム兄弟、ロール修道院、ヴェルテンブルク修道院、ムカサリ絵馬(山形)、源頼光公館土蜘蛛作妖怪図(歌川国芳)
読了日:6月23日 著者:
宮下 規久朗
黒人差別とアメリカ公民権運動 ―名もなき人々の戦いの記録 (集英社新書)の
感想1957年9月4日。一人の黒人の女子高校生が今まで白人しか通えなかった高校に通おうとした初日、彼女はアーカンソー州の州兵により校内に入ることを阻止された。彼女を含む9人の高校生はその後、連邦軍第一〇一空挺部隊の護衛により登校することになる。しかし・・・。映画や小説ではテーマとして見かけるアメリカの黒人差別の歴史だが、事実がこれほどとは思わなかった。既得権益を奪われまいとして、異質なものを定義づけて排除する、おそらくは人間の動物としての本能に近い行動の残酷さに対して、人々はどう抵抗したのか。一方の立場であっ
読了日:6月25日 著者:
ジェームス・M・バーダマン
われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語るの
感想今年(2013年)の第二回将棋電脳戦で現役のA級八段がコンピュータに負けてしまったのだが、その布石となる第一回電脳戦の顛末の一部始終を当事者が記したドキュメント。自分は中学生の一時期将棋に凝っていて、千駄ヶ谷の将棋会館にあるアマチュア道場に通ったり、将棋世界や近代将棋を購読していたわけでプロ棋士の強さは神と思っていた。なので今年の結果を受け入れ、詳細を知ろうと思うまで時間がかかった。振り返るとこの書での故米長永世棋聖の予言が当たってしまったのだが、駒のやり取りが始まってしまって以降、読みの正確さでは人間は
読了日:6月28日 著者:
米長 邦雄
シラノ・ド・ベルジュラック (光文社古典新訳文庫)の
感想フランス人がニンジャやサムライが好きなように日本人もシラノが好きなんだと思う。映画は観たが岩波版は挫折した。dvdも最近出たようだ。新訳は2008年に出てたようだ。「貴様らがなんと言おうと持って行くのだ。皺一つ、染み一つつけないままで、それはな、わたしの……」「それは、わたしの……?」「心意気だ!」
読了日:6月28日 著者:
エドモン ロスタン読書メーター