熱のせいなのか、夜中に目が覚めて
スマホをいじる。
すると、志村けんさんの訃報が・・・。
一瞬目を疑う。
「うそ・・・」
いや、嘘であってほしかった。
チャールズ皇太子と同じ時期に感染したのだけれど、
お二人ともきっと最高の医療を提供してもらえるはず、
大丈夫なはず、と思っていた。
そして、「いやー、あのときはほんとうに苦しかったんだって。笑」
なんて振り返りながら
またお茶の間を爆笑の渦に巻き込むはず、なんて
勝手にシナリオができていた。
特に大ファンというわけでもないけれど、
YOUTUBEで過去の志村氏の動画とか出ると
何もかも忘れて見てしまっている自分がいる。
今思えば、
無意識のうちに、癒されていたんだと思う。
こんなにショックな訃報ってなかなかない。
泣けて仕方がない。
なぜだろう。
誰かが言ってた。喜劇は悲劇で、悲劇は喜劇だと。
あれだけ笑いを提供できるというのは
間違いなくストイックで
職人、人間国宝なみの努力と継続をされていたのではないだろうか?
もっと面白いものを作るために
周りの空気も大事にし、
みんなを巻き込んで
笑いを作っていたのではないだろうか・・・。
人の命は平等です。
はい、わかります。
ただ、影響力のある人って
やはり特別なんだろうな、と思う。
団塊の世代の人たちが
石原裕次郎や美空ひばりが他界したときのような
衝撃なのだろうか?
マイケルジャクソンが亡くなったときの衝撃なのだろうか?
あまりにもお茶の間に浸透して
遠いけれど近い存在、市井の笑いのツボを
押さえていた故の親近感なのだろうか・・・
こういうときに、誰かのせいにしたくなる。
特に、見えないウイルス相手だとそれが間違った方向に行きやすいと思う。
確かに、政治的背景は否めない。
某共〇党国家の政府も
我が日本国政府も
WHOにしても、対応はどうだったのか?と
責めたくなる気持ちは十分わかる。
日本政府が、あいまいにしか、自粛要請をかけられない理由
成田、羽田空港も甘い検疫しかできていない理由もわかる。
だって、「外出禁止、渡航禁止、入国禁止」に国が発表してしまえば
国が全部責任取らなくちゃいけない。
もし、政府がはっきりと外出禁止、ロックダウン宣言をしたら
半端ない経済的ダメージを受けるであろう。
オリンピック延期で相当のダメージを受け
外国から戻って来る何万人の留学生、駐在員のホテル代、脚代、
検疫を増やすならばその料金。
仕事も出勤禁止にしたときの保証
家のローンも払えないときの保証
学費の保証
公共料金も保証
誰が保証するかというと最終的には決断を下した
政府なのだ。
誰を叩けばいいのか、政府だと
みんなのうっ憤が晴れやすい。
政府も、一時的な経済的ダメージは免れないけれど、
何を一番大事に守らなくてはいけないのかを考えなければならない時かもしれない。
経済的損失を考えるのはもちろんだけれど、
国民を安心させること、これだけのダメージを受けるけれど今は理解してほしい、と
頭を下げることも大事なのではないかと思う。
この数日の高熱続きのときに
風の谷のナウシカを見た。
小4のころ長女と一緒に石橋文化センターで
初めて見たのだけれど、号泣して周りがドン引きするほどだった。
今見ても一緒。子供がいない間に見ては
ティッシュの山ができるのだ。
国難に遭遇した時の
冷静沈着で合理的な対処法。
一度致命的なダメージを負っても
最後はWinで終わるこのリーダーシップ。
老若男女、敵軍、動物までをも
安心、信頼させる人柄。
そして、決断力、行動力。
いつも相手を思いやる優しい心。
最高のリーダーではないか。
若干15歳くらいであろう、ナウシカ。
もう、いくつになっても何度見ても
涙が止まらない。笑
本当の政治は、風の谷レベルの村の話ではない。
国家レベルだし、
これにお金が絡むし
それは生きる上で大事なことだし、
民主自由主義法治国家という
素晴らしい世界に住んでいる以上
きれいごとでは済まされないとは
思うけれど、国民一人一人が
意識、モラルを高く持ち、
誇り高く生きる瞬間なのかもしれない。
志村けん氏の訃報を聞き
これを無駄にしない生き方を
今こそするべきじゃなかろうかと思う。
桜がきれいな時期だろうけれど、
来年の桜はもっときれいに見えるはず。
イギリスに住んでいる私が
言っても説得力ないけどさ。笑