
朝、教会で卒業礼拝だった。
7年ぶりの日曜朝の礼拝。
学校行事の時は
2階の一番前の長椅子の
中央の席から子供たちを見るのが私の定位置。
高いところから見下ろせるこの場所が一番落ち着く。
ちょっと早目に着くと静粛な空気が流れて
清い心になれるような気になる(といいな・・・)。
今日はナリスズと私とチバの姿を見る日。
チバはクラスメイトと一緒に祭壇の前で
座っている。いいクラスだったな・・・と
しみじみ思っていた時に
心穏やかでないこと勃発(笑)
礼拝直前
チバのクラスメイトの
気の弱そうなお父さんが「Excuse me」と
私の前を通って奥に座った。
そのあと、
気の強そうなお母さん
(上から目線の某国の人。)
と娘が遅くに来たくせに、
ちょっとどいてもらえる?
も何も言わずに、上から見下すようにつったっている。
かちんと来た私。
「え?どいてほしいの?」と聞いた。
あごで頷いて、
「ありがとう」のお礼も言えない
どーしようもない人だった。
おまけにかなり席があいているのに
旦那さんと離れて座りたいがためか
8人かけなのにかなり私たちサイドに寄って
私たちがギューギュー。
身体が当たってますけど・・・。
神様の前だから、落ち着け~、と思いながらも心がざわめく。
おまけに、賛美歌の声をバカでかく歌うくせに音痴ときた。
(たまらん・・・。)
心穏やかに
最後の礼拝に臨みたいのに、なんだこのイライラは・・・。
心が狭いぜまったく。
修行が足りないなぁ。
礼拝の良いところは終盤になって
日本語だと「主に平和」って言って近辺の人と握手する。
こっちも「Peace with you」かなんだか
言いながら握手したりハグするんだけれど
そのおかげで、このお母さんとも握手して、怒りが沈んだというか、
もう、いっか、って思った。
嗚呼、これぞ世界平和。
礼拝の後
オルガニストがアメリカのマーチングで有名な
スーザの曲をオルガンで壮大に弾いていたから
胸の奥が締め付けられた。
卒業生へのはなむけの曲がこれとは、
オルガニストのサムもやってくれたわ。
で、いてもたってもいられなくなって
気持ちを伝えた。
「スーザだったよね。
私も昔バンドに入ってトランペット吹いていたの。
今は、ピアノ教えているんだけれどね。
壮大で素晴らしかったわよ。」
向こうも喜んでくれてた。
やっぱり音楽っていい・・・。
おまけに、礼拝の後オルガニストのそばにいた
大好きな女の校長先生。別の学校に移動することになった。
世間話したあと、
勇気を出して
「ほんとうにお世話になりました。
私、あなたが大好きで、
だから、これからも
子供たちの成長を先生にお伝えしたい。
もしかしたら日本に帰るかもしれないし、
これからも連絡を取り合いたいんです。」
「エクセレント!すごく、うれしい。
来週、学校で渡すね。」
と言ってくれた。
告白は伝わったのか?
お世辞でもいいんだけれど、
でも、やっぱり繋がっていたいと
思える先生だった。
そのあと、教会ホールでお茶飲みながら立ち話。
苦手だったこういうのも7年もいるとさすがに成長した。
子供がいる手前、一人ぼーっとしている姿を見せるのも
よくない、と思い
社交もできるカーさんの背中を見せた。
(こどもは気づいていたのか謎だけれど)
教会の見知らぬ80代の立派な髭を蓄えた
重鎮っぽいおじいちゃんにと日本やイギリスについて話した。
発音が下手でも、会話になった。
(ここだけの話、今日は簡単な「Culture」が伝わらなかったのは凹。どんだけ・・・)
最後に
「またずっと教会おいでね。名前は?」
「サワよ。」
「サワはサワー(すっぱい)のかい?」
「いやいや、見ての通りかなりスィートだよ。」
「だね。ほっほっほ。」
「あなたの名前は?」
「ジョー。」
「会えてよかったね。」
と握手してさようなら。
いやー、我ながら強くなったもんだ。
そのあと、学校のママさんたちとも
色々話してさようなら。
あんなに苦手だった社交が
やる気になれば
ここまでできるようになった(大げさ笑)
ずっとくすぶっていた昔の私が
今の自分を見たら
本当に驚いていると思う。
まだまだだけれど、
少しずつ、苦手を克服していると思った昼下がり。
まだまだ課題いっぱい。時間かかるけれど、
克服していくはず。
子どもの行事を通して
私もずいぶん成長したな、と
感じる日曜でした。