今日の東京競馬場で開催される安田記念(芝1600m)で名牝アーモンドアイが史上初のG1レース8冠馬を目指します。前走ヴィクトリアマイル戦を楽勝した後、中2週での参戦となりますが、死角は少ないと言ってよいでしょう。昨年はスタートで出遅れ、追い上げたものの3位に沈んだので、今回も展開次第では負けることも有り得ます。それでもファンとしたら無事にこの舞台に出走してくれたことを喜びたいと思います。
現在競馬は無観客ながらも日本で唯一開催されてるスポーツイベントです。馬はコロナに感染しないからですが、関係者が感染したらアウトなので、厩舎員や騎手は相当気を使っていると推察します。トラブルなく無事にレースが開催されることが既に大きな成果です。加えて今年の春のG1レースでは、牝馬のデアリングタクト、牡馬のコントレイルと無敗の二冠馬が相次いで誕生しました。加えて現役最強馬と目されるアーモンドアイが、ヴィクトリアマイルで圧勝した勢いを買って春のG1レース最終戦となる安田記念に参戦することで衆目を集めることになりました。出走を決意するだけで、アーモンドアイは安田記念を盛り上げ、競馬界に貢献しているのです。
だから、アーモンドアイが勝てば万々歳ですが、仮に負けたとしても「ありがとう」と言いたい。かつてオグリキャップが秋のマイルチャンピオンシップを走った後、中一週でジャパンキャップに参戦し、二着に惜敗したものの激走で観客を感動させたことを思い出します。アーモンドアイはそこまでの身体的負担はないでしょうが、それでも短期間に2レースを走ることはチャレンジです。
通算795勝を挙げた元調教師で、NHKの競馬中継で解説者を務める鈴木康弘さんは
これまで何度もアーモンドアイのきゅう舎を訪れて馬体を確認してきたということで、「頭から尾の先まで、体全体を使って走るためのすぐれた機能性が備わっている。それぞれの部位が立派な馬はいくらでもいるが、全体的なバランスを考えると、牝馬としては突出している」とその強さを評価しました。そのうえで、最近は目つきに鋭さが出て性格が勝ち気になり、筋肉も強じんになったため、1600メートルの距離が適しているとしています。そのうえで、鈴木さんは「安田記念には1マイル=1600メートルのスペシャリストも出走するが、スタートをきっちり切って自分のレースができれば負けることはない。自分との戦いになるだろう。安田記念を勝つことで、競馬界に新しい1ページが加わるのではないか」と期待しました。(NHKニュース)
もう少しすると、強くて美しい馬が無観客の東京競馬場に姿を現します。昨夜の雨で湿り気をたっぷりと含んだ芝の具合を確かめます。騎手はデアリングダクトの手綱も取った名手クリストフ・ルメールです。単調な日々にドラマを届けてくれるアーモンドアイの参戦に感謝し、そのレースぶりをじっくり見守りたいと思います。
6月7日 Joan