疑問に思う沢蟹です。

暮れも押し迫って、強烈な寒波も一旦収まりましたが、未だに海老蔵が殴られていない年の瀬。皆さん如何がお過ごしでしょうか?

前置きはここまでで、昨日の理事会で貴乃花親方の理事解任が決まりました。決まりましたと言いますが実際には勧告であって年明けの評議会で決まります。

でね、『これにて一件落着』みたいな観測している某先生のご意見を見て、『こりゃまだまだ続くぞ』という思いを強くしました(笑)

で、標題。そもそも危機管理って危機を管理するんであって、危機管理委員会はソレが仕事。つまり今回は『横綱の暴行問題』を管理して問題を収束させるのが仕事なんですね。

ところが危機管理委員会が先に立って問題を拡大させようとしている(笑)

ハッキリ言っちゃうと委員長が無能なんですが、無能ではあっても馬鹿ではありませんから、そういうヒトは理屈を言うんですね。屁理屈というとアレですが、他人にダメ出ししてるポイントがそのまんま返ってくる言動なんですよ(笑)

ホントに問題を早急に収束するならば、貴乃花の責任云々ってのは『問題の後の出来事』にしか過ぎないのに執拗に拘る。日馬富士の引退が避けられない(避けるのが危機管理ではないが)時点で、関係者の処分を決めて収束可能であったのに、貴乃花降格を持ち出し、問題を年越しさせた上に、理事の身分問題を浮上させてしまい、2月の理事選まで世間の注目を引き付ける結果となり、その時点で今回の問題が蒸し返されるコトが決定しました。

なんぼ腹に据えかねても、貴乃花に一番軽い注意処分にしてとりあえず終了にしておけば、貴乃花が蒸し返したら貴乃花問題という別の問題に出来た。

理事の地位がどうなるかは未確定だが、地位保全の申し立てをするか、受け入れて再度理事選に挑むと、再任してしまうと処分は間違いだったと協会内で認めてしまう事態になってしまうんですよ。

理事身分に関わらない軽い処分であれば、再任されても元々理事なんですから変化無いですし、問題を受けて初理事に選出ともならない。可能性は低いが理事選に負けても、処分が甘かったという認識にできる。

聴取に応じないと言っているのに連日メディアが集まる貴乃花部屋に鏡山親方を行かせてニュースにするってのは、危機管理したいのか注目集めたいのかサッパリですよ(笑)

危機拡大委員会 沢蟹
揺り戻しだという沢蟹です。

続きなんですが、エルサレムに対するアメリカ(というかトランプさん)の対応に、アラブ諸国が反発するのは分かりやすい。元々欧米の後押しでイスラエルが建国されてるんですから、周辺の国とは揉めます。まぁ周辺諸国ってのは揉めるのが普通なんですから、アラブ諸国がこぞって反発するのは共通の敵があるからで、『敵の敵は味方』なんですが、表立ってそうは言いませんから、『だって聖地だしぃ~』みたいになるんですね。

で、国連は『あそこ(エルサレム)はハッキリ決着できないから、うやむやにしときましょう』って決議してますから、『決議違反だ~』って理屈はわかります。でもね、うやむやな決議ってのは『決めないコトに決めたのだ』って話でアメリカは別にトランプさんが急に方向変えたんであって、蒸し返しではあっても一貫性はあります。エルサレム問題を蒸し返すのにオバマさんは積極的では無かったのでトランプさんは逆を言ってるのであって、更には行動にも移したんです。まぁ今やらんでもとは思いますが…

ではなんでEUが?ってトコですね。


EUは何と闘っているのか? 沢蟹
さぁ戦争に!とは思わぬ沢蟹です。

トランプさんが、アメリカ大使館をエルサレムにという決定をして、世界中がトランプ批判みたいな話になっているみたいな報道ありますケドも、果たして世界がそんな風になっているんでしょうか?

確かにパレスチナの反発はありますし、衝突で死者も出ているのは確かです。

でね、そういう事実が嘘っぱちだというのではありませんが、本当に世界がトランプさんを批判しているのかは別の話なんですから…

ソレは北朝鮮情勢が緊迫している話みたいなもんで、確かにミサイルの到達範囲はアメリカ全土に及ぶ状況にアメリカ国民の危機感は高まっているでしょうが、アメリカ国民の大半は北朝鮮より今日明日の生活の方が関心が高いみたいなコトなんですね。そもそもアメリカ全土に到達範囲があるというのは南米以外の地球全域に及ぶんですが、そういう意味の当事者意識なんか世界にはありません。

エルサレム問題だって確かにEUも国連も批判してますが、そんなのは北朝鮮批判でも同じなんですね(笑)

『世界が懸念』みたいに言ったところで、当事者のハズの韓国国民はムンさんマンセーかそうでないかの方が重大であって、キムさんもトランプさんもそういう論調のネタにしか過ぎない(笑)

エルサレム問題も、何故このタイミングかはともかくアメリカ国内の政治情勢ではエルサレム認知を求める勢力がトランプさんを支持してましたし、衝突が起きたパレスチナや騒いでいるアラブ諸国なんかも『アメリカはイスラエル寄り』という前提が変わったのでもなく、単に確認する機会になったダケの話です。つまり、今急にパレスチナとイスラエルが戦争になるなら既になっているんであって、何故衝突が繰り返されても戦争にならなかったという状況は『アメリカが介入すると負ける』からであって、戦争になるならトランプさんが『パレスチナに大使館を起きます、エルサレムにな!』の方が起きます(笑)

現状追認の強化ですから大きな変化にはなりにくいんですね…

それよりも、アラブ諸国の批判と『EUも国連』も同じように批判って事態が、EU諸国の対アラブ諸国との民衆レベルの対立を激化させると思いますよ。


所謂右傾化が進むかと 沢蟹
内と外を考える沢蟹です。

所謂『組織の論理』というのを否定する根拠として用いる論調があるんですが、実際には組織が人間の集団である以上、そういう集団に独自の論理なり規律が生じるのは悪くは無い。

そういう論理なり規律ってのは自然発生的に生じ組織の継続として強化されてゆく。こういう論理や規律が善悪両面があっても、善面としては『独自の企業文化』とか『老舗の伝統』みたいな話であって組織の外にはあまり関係ない。しかし、悪面の場合は組織の外側との軋轢が生じるので、『組織の論理』=『悪』という論調になるんですね。

問題なのはそういう軋轢というのをドコで線引きするのか?ってトコがあるんです。

一般に組織や集団は社会の構成員でもありますから、普通は軋轢を無くすように行動します。ところが組織が著しく損害を受けるとなると、組織の論理というのは隠蔽によって軋轢を解消しようとします。こういう事態になりソレが発覚すると社会は一斉に『組織の論理』を否定します。でもね、そういうのって個々の組織の論理や規律と関係あるんでしょうか?

もしそういう組織の論理や規律があるとするならば、一般社会の論理や規律より優先する組織であって、反社会組織なり集団になってしまう。

社会の論理や規律が道徳的な事象であっても軋轢は生じるんですが、ソレが法律に触れる事象であっても組織の論理や規律を優先するコトが容認されるとは普通は思いません。


しかし、不思議なコトに、そういう逸脱した組織を外側から容認するコトが起きているんですね。

更に不思議なのは日頃から組織の論理や規律を肯定している人々ならば一貫性があるんですが、特定の問題になると普段なら『組織の論理』を否定していながら、別の敵を作り上げて『組織の論理』を問題にしようとしない。

極めて異常 沢蟹
キムとは読まない沢蟹です。

なんか久々にキムちゃんのドーンとが起きましたが、今日はソッチでは無い(笑)

まぁ笑ってる場合かはともかく、コレはコレで色々あるんですが、『直ちに影響は無い』というかジリジリと事態が進展してると見ています。

で、話題は日馬富士引退なんですが、『突然の引退表明に衝撃が走っている』とかテレ朝系で言ってましたが、コレは『全米が震撼する』ぐらいの話であって、相場が解っていれば引退は当然なんですね。世間的にみてロクデナシな一般人と和解成立した朝青龍が引退に追い込まれた前列ありますから、じゃあ力士だったら引退しなくて良いのか?って答えを協会が求められたら身内問題で済まそうとする批判を避けるには解雇に踏み切らないとならない。だからそうなる前に自主的に…ってなります。

残念ながら日馬富士の引退は当然なんですよ。当然というのは殴っちゃった事実は本人も認めているからですし、残念なのは個人的には日馬富士の相撲は素晴らしいんで、そういうケチがつくのはつくづく残念。朝青龍も同じですが…

でもって、沈黙は金なんですが、こういう騒動で喋り過ぎるのは失敗するんですね。日馬富士はあんまり話をしてませんが、何故か張り切った横審の委員はどうでも良い程のダメさなんでほっときますし、元旭鷲山さんなんかは当事者で無いので案外とホントのコトを垂れ流してますから悪くはありませんが、必要ない程に言葉を発してる関係者は自分の晒す必要の無いトコまで晒してる結果になっちゃうんですが、今はそうは思ってないでしょう…

必要以上に語ると墓穴掘っちゃうんですね。

言わぬが花 沢蟹