6、7、8月と舞台でお世話になったタイプスプロデュースの「12人の怒れる男」観てきたよ！

この作品は映画で観たことはあるけど、舞台では初めて。フランスでリメイクされた映画は未見だから、そっちも観たい！

タイプスでは定期的に上演してる作品でもあります。

千秋楽だったので満員。周りの人と距離が近いから暑かったー。
だけどこの作品は「あつさ」がテーマにもなってるので、この暑さを出すための演出なのかも？(笑)

キャストが皆さん20歳後半以上なので、大人たちの芝居をまざまざと観せられました。

2時間出ずっぱ、絶えずリアクションをして、まるで朗読のような長ゼリフばかり。
大変だけどやりがいはハンパないだろうな…

この作品は、人種差別だったり、収入の格差、家庭環境などに対する偏見が主。
作られた当時は今よりもっと酷かったと思う。
だから観ていて正直気持ちのいいものじゃない。

中には11人VS1人からの大逆転劇にスカッとする人もいると思う。

でも僕は、この作品はいつ見てもゾッとしてしまう。
初め8号だけが被告は「無罪」だと挙手した。皆は早く帰りたいからさっさと満場一致で「有罪」にしたい。

しかし8号の仕掛ける巧みな話術に徐々に「無罪」に傾く陪審員が増えていき、最終的には全員「無罪」で一致になる…

最初観たときは8号の勇気ある正義の言動に感銘を受けた。
だけど何回か観るうちに、だんだんこの8号が怖くなってきた自分がいた。
ホントはこの人、単純に皆の意見と反意見を言ってみたかったんじゃないか？…と。

証言者のおばさんが証言台に立つからと、いつもよりオシャレして来たり…
もう一人の証言者のおじさんは、見栄をはってウソをついたり…
これらは注目を集めたかったから及んだこと。
彼らと同じで8号もそうなのかもと思ってる。
一番少年の命を弄んでいるのは8号だ！･･･1度でもそう思うとなかなか頭から消えなくて…困った深読みだこと(笑)

結局、この少年は父親を殺したのかな？そこが明らかにされてないから尚更こんな深読みするのかもね！

そして早くも大好評につき再演が決まりました！
8月に上演した「Alice Sky Condition ～空よ、笑って～」

来月の11月9日から公演です。
キャストも会場も変わるので前のを観た人もまだの人も楽しめる作品になると思いますよ！

あ、ちなみに僕は出ないよ(笑)でも観に行きます！自分以外のハートのジャックの演技が気になるからね！！(笑)

そ・れ・と･･･

10月7日(水)15:30～ニコ生「さんしゃく」放送するよー！お楽しみに！！

ここからは個人的な話になりますが
今朝僕のもとに、訃報が届きました。中学、高校の同級生が一昨日亡くなったそうです。

彼とはそんなに話したり遊んだりしたことないけど、6年間接してきたから彼のことはある程度わかる。

まだ25歳の若さでこの世を去る。どんな気持ちなんだろうか。
あまりにも早過ぎる命に心から御冥福をお祈りします。

沢田寛弥

一石を投じる