黒田官兵衛の才能を見出し
そして黒田官兵衛を見捨てて裏切った男
青山家に匿われ
鞆の浦には逃亡せず姫路市太子町に隠れ住んでいたという伝説!?
【これまでのあらすじ】
太子町広坂に小寺政職の墓があるとネットで情報をキャッチ
さるるは広坂村に出向き村の人に戸別訪問
子孫といわれる方にまで訪ねるも有益な情報は得られず
太子町立図書館や歴史資料館の学芸員さんからも確認できず・・・・。
さるるが保持している以上の情報を得られなかったのだが
太子町立図書館で郷土研究家・赤松氏の本をさるるが発見することに成功!
そこに2014年の神戸新聞の取材の根拠となる文献を発見し
さらに後日、この文献の情報をもとに再度
さるるは小寺政職の墓を探しに広坂の村へ再訪したのであった!
この手掛かりを得たのは大きい
【熊谷・青山氏墓地跡】は前回、そして今日と何度も訪れたのでわかる。
【栗岳神社】【栗岡池】は午前中に迷ってたどり着いた場所。
この地図の尺図が正確かどうかはわからないけど?
さるるが2日間に渡ってウロウロした中間地点ぐらいに小寺政職の墓があるみたい。
どんどん真実に近づいていく実感、歴史ヒストリアンとしての真骨頂!
胸が高鳴るのを押さえられない!!!!!
まずは【熊谷青山氏の墓地跡】にリターンして
そこを基点に捜索して行こう!!!!
????
「なにか探してるん?」
村のおばあちゃんに声をかけられた。
広坂は決して大きな村ではない。
さるるがウロウロしているのに疑問を持つのは当然だろうが
でも怪しまれているわけでもなさそう。
さるるは目的を説明しました。
念のため小寺政職の墓のことをおばあちゃんにお聞きするけど
やはり知らないとのこと。
この決して大きいとは言えない規模の村で
いろんな人に聞き込みしたけど
2014年の顕彰のことも小寺政職の墓のことも知らないとか
そんなことってあるんだろうか・・・・????
おばあちゃん
「・・・・知らんなぁ。」
さるる
「そうですか、いろんな人に聞いても知らないそうで。」
「いまから探してこようと思います。」
おばあちゃん
「この村で60年暮らして知らんことまだまだあるんやなあ。」
そうですか
60年この村で過ごされた人に聞いても
やっぱり知らないんだ・・・・。
村のおばあちゃん
「よっしゃ、勉強するわ!」
さるる
「・・・・え?」
村のおばあちゃん
「私も行くで!」
さるる
「えええええええええ!?」
『むらのおばあちゃんがなかまになった!』
なんとドラスティックな展開であろうか!?
まあブログ的にはオイシイ展開かもしれんけど・・・・。
しかしこれから行くのは枯葉で滑りやすい斜面があるし
おばあちゃんが転倒するかも!(汗)
おばあちゃん
「こんな道、知らんかったわ!」
えー60年も住んでるのに!?
ってか村のおばあちゃん・・・・何歳やろう????
電柱の向こうから
【熊谷・青山氏の墓地跡】にはこの道が楽チンでした。
あ、足元を気をつけて!
ダメ!それは支持物になり得ないから持っちゃダメ!
村のおばちゃん
「危なかったな♪(笑)」
おまけに
つっかけ(スリッパ)やん・・・・。
さるるのお仕事柄的にも
絶対に転倒させるわけにはいかぬ!!
おばあちゃん、足元気をつけてね
先日も訪れた【熊谷・青山氏の墓地跡】
太子町立図書館で見つけたこの本
この本の情報によると
この【熊谷・青山氏の墓地跡】の
熊谷・青山氏は平家物語に登場する熊谷直美の弟(清高)が
この広坂村を興して、代々熊谷家は続いていましたが
ある時に青山家として存続することになったそうです。
(その理由は本に書いてあったけど失念!)
たしか昭和中期まで青山家は広坂に存続したんじゃないのかな?
広坂以外ではまだ青山家の家系は続いてそうだけど。
須磨寺にある【平敦盛】と【熊谷直実】の銅像
その弟が広坂村の開祖・・・・。
ある日、青山家に小寺政職の子孫と名乗る女性が現れ
400年以上前に先祖が世話になったとお礼を言いに来たそうです。
代々、小寺家の嫁に口伝として「絶対に口外するな!」と伝承されていたとのこと。
この本の著者の娘が子供の頃に祖父、つまり著者の父親に
小寺政職の墓の場所に連れて行ってもらった話を頼りに
2014年に小寺政職の墓を探し当て、それが神戸新聞に掲載されたと。
さるる
「こ、これは・・・・。(汗)」
著者は80代後半、または90代
その娘が50年前に祖父から聞いた話、一緒に墓を見たという話
石積みの墓だったそうだけど
えらい昔の情報をもとに小寺家の墓を探し当てたんやね。
(そこらへんは本に書いてありました。)
村のおばあちゃん
ここも初めて来たって・・・・。(汗)
まあなんちゅうか
村のおばあちゃんかて「勉強するわ!」ってスタンスだし
さるるがこれまで把握した広坂村の歴史を縷々と語る流れに・・・・。
村の人から情報をGETしたかったけど、これでは逆やねえ。
村のおばあちゃんが転倒しないうちに捜査を打ち切って
ちゃんと家まで送ってあげなきゃ(*'ω'*)
なんて思っていたら・・・・。
村のおばあちゃん
「ん、なるほどなあ。」
さるる
「?」
村のおばあちゃんが石碑を読みながら
村のおばあちゃん、小寺政職の墓とか
熊谷・青山家の歴史とかはご存じなかったけど
やはり60年も住まれていただけに人間関係にはお詳しい。
村のおばあちゃん曰く
どうやらさるるが図書館で見つけた本の作者・赤松愛子さんは
そもそも青山家の娘さんだったらしい!
ん、前回の調査の時に他の村の人から聞いた「広坂のことを本にした女性」で
「学校の先生をされていた」というのは赤松愛子さんのことであるらしい。
ということは!?
小寺政職を匿ったといわれる青山家(熊谷家)の子孫が
あの本を出しているってことか!?
よく見れば本の帯に著者が青山家の末裔だと書いてたわ!
【備忘録としてまとめてみよう。】
・小寺政職は鞆の浦に逃走せず青山家に匿われ、太子町広坂村に隠れ住み生涯を終えた。
・小寺家の嫁には代々、その真実が口伝で伝承されていた。
・本の著者の娘が50年前、祖父に小寺政職の墓の場所を教えてもらっていた。
・ある日、小寺家の子孫が青山家に訪れ400年以上前のお礼を言いに来た。
・50年前の記憶を頼りに小寺政職の墓を発見
・2014年に広坂村で小寺政職の子孫たちや村人が顕彰、神戸新聞に取材される。
・2022年10月にさるるが調査を開始する。
村のおばあちゃんに出会えてよかった。
さるるに新しい視点を与えてくれたんやもんね
ありがとうございます
これ以上は険しい斜面を行くことになるからご自宅まで
さるるがちゃんとお送りしました。
さあ今度こそ
隠れた異説・小寺政職の墓を発見しよう!!!
村のおばあちゃん、ありがとう!
いっぱい、いろんなお話ができて嬉しかったよー!
(つづく)
【さるる史観満載の歴史ヒストリアはコチラ!】