最近はセカンドオピニオンや転院のように複数の病院を利用する飼い主さんが多いように思えます。
これ自体は悪いことでもないし、飼い主さんが自ら病院を選ぶことは時代の流れからしたら当たり前のことだと思います。
ただ困ることもあります。今日はそのあたりを中心に。
最近あった出来事を少し書いていきます。
14歳のトイプードル。
数年前から糖尿病を患い、自宅でインスリン注射をしているとのこと。
状態は安定しているものの、病院と揉めたそうでこちらに転院希望とのことで来院しました。
一見よくある転院症例、なにも困ることはないじゃないかと思われるかもしれませんが、個人的にはすごくやりづらいんです。
その理由は、糖尿病。
糖尿病のような一生付き合う必要のある病気を途中からバトンタッチされるのは難しいんです。
それは、
・経過が不明なこと。(糖尿病は特に過去の経過が重要な病気)
・インスリン注射は病院の個性が出やすい治療であること。(実は年配の先生ほど個性が強く、経験で注射してることが多い)
・治療の大幅な変更がしづらいこと。(変更したことで一時的に具合が悪くなる可能性がある)
・治療の変更には必ずそこそこの検査が必要になること。(お金がかかる)
診察に来てくれたからには今の状態以上に良くしてあげたいと思う反面、上に書いてあることが邪魔して自分なりの診察ができないことがあります。
結果、状態が落ち着いているなら今まで通りに治療していきましょう。と少し投げやりな診察にならざるを得ないのです。
ただ同じ薬を出すだけの消化不良な診察になります。
転院を否定している訳ではありません。
しかし、病気の種類によっては転院しないほうがいい場合もあることを知ってください。
転院が必ずしも正解ではないときもある。ということを分かってもらいたくて今回はこの記事を書いてみました。