発行部数230万越えの人気作です。主人公の名前がすごい。日本では薬谷完治。異世界ではファルマ。ファルマは製薬会社の意味。監修に薬剤師や医師も関わっており専門用語などもでてきてとても勉強になります。作者のこだわりがひしひしと感じられます。妹を闘病の末亡くしてしまうことから、必死に人々を救うため戦う姿はとても尊いです。「はたらくく細胞」とか「もやしもん」のような為になる本なのでおすすめです。~~内容は…~~もともと体が弱かった妹が闘病の末なくなったことをきっかけに、新薬の開発をしていた薬剤師だった。無理な残業が祟り、仮眠を取っていたところ気がついたら異世界の宮廷薬師の息子ファルマになっていた。魔法がある世界だと知り、教師に魔術を習い始めた。そのとき、影がないことを指摘され、怖がられたがなんとか信頼を得ることができた。今までの経験を生かし、こっそり薬の調合の練習もしていた。ある時、手をかざすと想像したとおりの薬を調合できると気がつき、この世界にはない薬まで作り出しだした。また、指で輪を作り覗くとその人の病気がわかるようにもなっていた。前世で培った現代薬学と手に入れたチート能力で人々を救おうとあらゆる疾病に立ち向かう。この力で多くの人を救いたい。そんな思いで人助けを始め、異世界で薬局を開くことに。なかなか受け入れられないが徐々にお客も来るようになり……。心優しい薬剤師の献身的な癒し系ファンタジー。